油絵のおすすめの筆の紹介です。
油絵には用途に応じて色々な筆を使いますが
どんな筆を使えば良いのか初心者の人は悩みますよね。
ここでは初心者の方に油彩筆の種類やそのなかでの
おすすめの筆などを紹介していきます。
ナイロン筆も意外とおすすめです。
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油絵の筆 おすすめ
そもそも油絵の筆とは?・・おすすめポイント
油絵の筆は油絵独特の粘り気と硬さに耐えられる強さを
持っていることが必要です。
そのことを考えて作られたのが「硬毛」と呼ばれる筆で
主に豚毛で作られています。
初心者セットには豚毛の「硬毛」が入っています。
これは私の考えですが日本では油絵というと
「印象派」やピカソ作品など近代の作品を
思い浮かべる人が多く、それらは押しなべて
力強い厚塗りです。
硬い油絵具を厚塗りするにはそれに耐える
強い筆が必要になります。
印象派以前の油絵の描き方は比較的薄塗りも多く
そういう時には「軟毛」を使うほうが繊細な表現が
出来るということになります。
自分がどういう作風の絵が描きたいかによって
筆選び、使い分けは自然と決まってくるものですね。
油絵のおすすめの筆の種類にはどんなものがある?
油絵用 おすすめ丸筆
これは初心者セットに入っている豚毛の丸筆です。
大きいサイズから小さいサイズまであります。
アバウトな下描きに向いていますが人によっては
制作中盤から仕上げにかけてインパスト技法や
ものの形を表すのに使われるかもしれません。
インパスト技法とはものに光が当たっているときに
それを強調するものです。
おすすめはホルベイン硬毛筆ラウンド6号~8号です。
毛先がまとまっていて描きやすいです。
油絵の筆 おすすめ平筆
これはかなり大きなサイズの平筆です。
このように大きなサイズの平筆は下塗りをするときに
便利です。初心者の方も是非1本持っておかれたら
良いかと思います。
(下塗りをしない描き方をする人には不要です)
中くらいの硬毛平筆でおすすめなのは
ラファエル油彩筆ブタ平8号です。
制作全般に使えます。
油絵の工程:下塗りから仕上げまで一般的な方法を初心者の方に分かり易く解説
油絵の筆 おすすめフィルバート
平筆でありながら角がとれているとても使いやすい形です。
わりと広い面を塗るときにも塗りやすいです。
主に中描きをするときにこれで描きすすめることが多いです。
これは初心者セットに入っているブタ毛のフィルバート型ですが
私のおすすめはキャムロンプロのフィルバート型です。
キャムロンプロはナイロンですが絵の具の含みが良く小型丸筆もおすすめです。
毛の1本1本が髪の毛のようにキューティクルになっていてその隙間に
絵の具が入り込むように作られている点がおすすめポイントです。
跡で詳しくご紹介します。
油絵の筆 おすすめ面相筆
仕上げ段階では細い筆を使いたくなるものです。
作家さんによってこだわりの強い面相筆ですが
私の場合、色々なものを使ってきた結果
現在は先ほどお伝えしましたキャムロンプロの0号が
初心者の方におすすめと感じています。(写真中)
学童用ネオセーブルもサインを入れるときなど
良いのではないでしょうか?(写真左)
画材屋さんに行かなくても近所のスーパーに
売ってることもあります。
ナイロンのデザイン面相筆は1本持っておかれたら
制作の仕上げの細かいところを描きこむのに使えます。
名村大成堂デザイン筆SMナイロン面相 小
もおすすめです。
面相筆といえば名村大成堂を使う画家の方が多いのですが
細く長い線を引きたい人におすすめは
名村大成堂油彩筆SK.LLA00号丸です。
コリンスキーセーブルを使用した穂の長いタイプです。
コリンスキーセーブルは弾力性に優れていて絵の具の含みも良く
油絵、テンペラ、日本画にも使えます。後で詳しくお伝えします。
油絵の筆 おすすめ扇筆(FAN)
扇形の筆(FAN筆ともいいます)は広い画面をさっと塗るときやぼかすとき、
グレーズをするときにおすすめの筆です。
また木の葉などをおおまかに描いていくときなどにも使えます。
これは100円ショップに売っていたナイロンの扇筆ですが
油絵初心者の方に意外とおすすめです。
油絵で画面をぼかすときには複数の乾燥したぼかし筆が必要に
なってくるのでこれを何本か用意することをおすすめします。
ナイロンでも十分かな、とも思ったりしますが
やはり厚みに欠けるということがありますので
一般的には扇筆は狸の毛が使用されます。
狸のFAN筆で一番のおすすめは
名村大成堂油彩筆FAN・タヌキ4号です。
日本は筆用の毛は中国やロシアから輸入していることが多いのですが
これも上質な中国産タヌキ毛が使用されています。
タヌキ毛は柔らかくしなやかなので油絵の薄くデリケートな
表現をしたい人におすすめです。
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油絵の筆 おすすめ平筆アングル
平筆が斜めにカットしてあるもので大きなサイズもあるのですが
私の場合は細かい仕事をするので小さな平筆アングルを持っています。
(写真中間)
色々な幅のものが売られているので一度画材屋さんで
見てみられることをおすすめします。
きれいにはみ出さずに塗りたいときなどにこの筆を使います。
私は側面も見せるやり方をしているので側面の処理を
するときなどはこれより少し大きなサイズのものが
役に立ちます。
角が甘くなってきたらよく切れるハサミでカットします。
油絵の筆 おすすめの刷毛
油絵の大作を描くときなどは下塗りに刷毛を使います。
どちらも油絵専用のものではありませんが
ムラなく塗りたいときなどはこのくらい繊細なほうがきれいに塗れます。
左は日本画用、右はホームセンターで買ったペンキ塗り用です。
どちらも油絵で使えます。
塗る前にやすりなどで取れそうな毛は予め取っておきます。
アクリルで下塗りをするときの為にこのような小型の刷毛もあると良いです。
油絵用ではありませんが結構使えます。
ホームセンターで買ったものですがそんなに毛が抜けやすいということもないです。
でももしも毛がとれたときのためにピンセットも用意しておきます。
これは画材屋さんで買ったピンセットですがこれが
ひとつあればあらゆる面で役に立ちますので刷毛を使われる方や
繊細な仕事をされる方はひとつ買っておかれることをおすすめします。
これから購入される方におすすめの中型刷毛は
名村大成堂刷毛A印 絵刷毛15号です。
これ1本であらゆるシーンで使えるのでおすすめです。
油絵の筆 おすすめ叩き筆
これは100円ショップに売っていたものでうちの教室では
子ども達の水彩画に使わせていますが毛が硬いので油絵にも使えます。
独特のマチエールを作りだすことができます。
結構色々なことに使える筆で洗いものにも意外とおすすめです。
油絵用の筆 毛の種類によるおすすめ
油絵用の筆には豚毛のほかに馬、牛、イタチなどが使われています。
おすすめの毛の種類はイタチですが牛やリス毛も用途に応じてとても重宝します。
油絵のおすすめぼかし筆
これはラファエルの8782番ですが牡牛の耳の毛が使われています。
適度な柔らかさとコシがあり、ぼかしのときに使えます。
油絵の硬さや粘りにも耐える強度もあります。
私のこの作品はこの筆を使ってぼかしています。
モザイク部分は前述の細い平筆アングルで描いています。
油絵のおすすめ 極細筆
これはイタチの極細筆で「チェルシーコリンスキーミニブラシ」です。
私は細かい仕事をするのでそういう人にはこのセットがおすすめです。
極細面相筆、極細平筆、極細平筆アングル、髪の毛を描くようなときの
細長い毛のついたもの、極細フィルバート筆の5本セットです。
これで細かい仕事は大抵出来ます。
やはりコリンスキー(イタチ)は適度な柔らかさとコシがあって描きやすいと
実感するので超おすすめなのですがこれは10年ほど前に画材屋さんに売っていた
ものなので今発売しているかどうかちょっと分かりません・汗・
こういうのが必要な場合は「コリンスキー極細面相筆」で
検索して探されると良いかもしれません。
上の絵の砂粒はひと粒ひと粒この極細筆を使って描いていきます。
油絵具は水彩やアクリル絵の具に比べて比較的硬く練ってあるので
小さな一粒一粒を盛り上げるように描くときはこの極細筆の
先をほんの少しカットして使います。
モザイク部分はこれの平筆アングルを使います。
イタチ筆は大雑把に「セーブル筆」と呼ばれていることが多いようです。
これは私のユーチューブ「動物別筆解説」の一場面です。
下にリンク貼ってますので是非ご覧ください。
「イタチ科」のなかにイタチ族とテン族があってテン族のなかに
赤テンと黒テンがおり、俗に赤テンのことを「コリンスキー」と
いうようです。イタチの1種ですね。
これはホルベインのリセーブル筆8号と6号です。
リセーブル筆とはイタチの天然セーブル毛と
ナイロンの組み合わせで使いやすさを追求したもので
お値段も手ごろなものとなっていておすすめです。
うちの教室では水彩用として使っていますが油絵にも使えると思います。
使ったあとはしっかり洗いましょう。
油絵の筆 おすすめ リス毛
これはラファエルの903番でもともと水彩用に作られたものですが
私はこれを油絵に使っています。
これもぼかしに重宝します。
但し毛が柔らかく油絵具の強度に耐えきれないこともあり
時々毛が抜けることもありますのでそういう時は
ピンセットで絵の表面についた毛を取っていきます。
リス毛は柔らかいのでお化粧の頬紅をつけるブラシに
使われたりしていますがパステル画のぼかしにも使えます。
油絵用の筆作りの為の天然毛は殆ど輸入に頼っている日本
日本で作られている筆(毛筆も含め)の原材料となる
天然動物毛は殆ど中国やロシアから輸入されています。
EUヨーロッパ連合では動物保護の観点から
天然毛の筆を作らない方向に行っているという話しを
画材屋さんから聞きましたが毛筆用の筆が
ナイロンというのもありえないですよね。
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油絵初心者の方におすすめの筆
油絵用として意外とおすすめナイロン筆
日本のナイロン毛作りの技術はとても優れていて
例えば先ほどお伝えしたキャムロンプロを例にとってみますと・・
毛の1本1本が髪の毛のキューティクルのように
なっていてその中に水分を含みますので
絵具の持ちが良い、ということになります。
油絵では豚毛が強いので一般的ですが
わりと絵の具を薄く溶いて塗るような描き方を
したい人にはナイロン筆も結構おすすめです。
油絵用ではないがおすすめのナイロン筆
またホームセンターの塗装のところに売っているこういう
平筆や丸筆、面相筆も結構油絵の制作に使えます。
特にナイロンの平筆は制作しやすいのでおすすめです。
初心者の方は一度試してみられては如何でしょうか。
油絵の筆の値段はどうやって決まる?
さて筆の値段はどうやって決まるのでしょうか?
1 その時の原材料の手に入り易さ(入りにくさ)
天然毛の筆の原材料を殆ど輸入に頼っている日本は
中国やロシアから輸入していることが多いのですが
その関係が重要になってきますね。また円高、円安も関係してきます。
2 需要と供給の関係
これは当然の市場の原理ですね。
3 毛のどの部分が使われているか?
意外に思われるかもしれませんが1本の毛が
3等分くらいにされて色々なことに使われているようです。
高級な面相筆など当然毛の先のほうが使われています。
先のほうを切断したあとの毛で作られたものは
当然ながら安い、ということになります。
まとめ
・油絵の筆でおすすめは
丸筆のおすすめ ホルベイン硬毛筆ラウンド6号~8号
<平筆>のおすすめ ラファエル油彩筆ブタ平8号
<フィルバート筆>のおすすめ キャムロンプロのフィルバート型
<刷毛>のおすすめ 名村大成堂刷毛A印 絵刷毛15号
<面相筆>のおすすめ
名村大成堂デザイン筆SMナイロン面相 小
キャムロンプロ0号
*長い線を引きたい場合のおすすめ面相筆
名村大成堂油彩筆SK.LLA00号丸
*極細面相筆のおすすめ コリンスキーミニセーブル
<扇型FAN筆>のおすすめ 名村大成堂油彩筆FAN・タヌキ4号
<平筆アングル>のおすすめ
大きさにより用途がかなり違ってきますので画材屋さんで選んでください
<叩き筆>のおすすめ 100均筆が油絵にも使える
・初心者にはホームセンターのナイロン筆も結構使える。
それぞれに使い分ける制作過程と作風がありますので経験で
使い分けるのが一番ですが参考になれば幸いです。
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