赤と青を混色すれば紫になるのは小学生でも知ってますよね。
だけど同じ紫でも鮮やかな紫だったりくすんだ紫だったりした経験はないですか?
それは何故でしょうか。
そのことについてうちの教室で使っている鈴木輝實氏著「透明水彩 混色教室」に分かり易く分析してありますのでこのブログでその内容をさらにかみ砕いて示しながら私の感想ややり方も加えてみたいと思います。
さらに6原色混色の応用で考えられる微妙な色合いの数々も紹介していきます。
絵はこの本のなかにある絵を私なりに少し変えた感じで模写してみました。
ここではホルベイン透明水彩で私が持っている26色で混色を試してみました。
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透明水彩絵の具の混色の仕方
6原色原理の話しに入る前に透明水彩絵の具の混色の仕方を簡単に説明しておきます。
透明水彩絵の混色の仕方には大きく3通りの混色法がありますが大抵はひとつの絵の中で色々な混色の仕方を併用して描くことが多いのではないでしょうか。
透明水彩絵の具をパレット上で混色する
透明水彩絵の具の混色の仕方としては一番オーソドックスでよくやる方法です。
求める色に近い色を基調色にして赤み、青み、黄みのどれを加えれば良いかを判断します。
まず基調にする色を筆に含ませてパレット上に出して、不足している色みをさらに加えて調色します。一度筆を洗うということはしません。
透明水彩絵の具の混色は足し算なので余分な色を取り去ることはできません。
透明水彩絵の具を重色(重ね塗り)で混色する
上の混色表の斜めの部分は各色を濃い目に2度塗っています。
これは同じ色による重色で色味が分かりやすいように濃い目に溶いているというのもありますが、下の薄めの1回塗りと比べたら同じ色でも随分雰囲気が違っているということがわかって頂けるかと思います。
透明水彩絵の具は違う色同志の重色でセロファンを重ねるように色を混色していくことができます。
パレット上で混色した場合と少し色味が違ってくることもありますが油絵のグレージング技法やスフマート技法に似ていますね。
透明水彩は透明なのが美しさの秘密なので初めからいきなり濃く塗ることはぜずに薄く溶いて色を重ねていくことがコツですね。
透明水彩絵の具を塗れた画面上で滲ませながら混色する
透明水彩の魅力にぼかしやにじみの表現がありますがこれによって色を混色することができます。
上の絵では透明水彩のパーマネントイエロレモンが生乾きのうちに上の透明水彩絵の具を混色してぼかしています。
透明水彩基本の6原色とは
さてこうやって色々な方法で混色していくわけですがこの本には「基本の6原色」で混色を考えるというやり方が示してあります。
透明水彩基本の6原色の選択
黄、赤、青色の3原色といっても透明水彩絵の具に限らず色々な種類の絵の具には3原色に該当する純粋の黄・赤・青の絵の具はありません。
黄色い色味、赤い色味、青い色味に大きく分類されるということになります。
透明水彩絵の具に限らず大抵の絵の具は黄・赤・青のうち2色を含んでいるか、3色を含んでいるのです。
中間色の殆どは赤・青・黄の3色が混色されているのですがここでは6種類の「原色」が選ばれています。
それはパーマネントイエローディープ、パーマネントイエローレモン(レモンイエロー)、セルリアンブルー、ウルトラマリンブルー、クリムゾンレーキ、ピロールレッド の6色です。
殆どの青系の透明水彩絵の具は粒子が大きいので画面上でまだらに粒子が動いた後が見えます。
6原色の黄色の透明水彩絵の具には何色が混色されているか
6原色には2種類の黄色が選ばれています。
これらの黄色には何色が混色されているのでしょうか?
・パーマネントイエローレモン:青みが混色された黄
・パーマネントイエローディープ:赤みが混色された黄
であるとこの本では分析してあります。
6原色の青色の透明水彩絵の具には何色が混色されているか
青色も2種類の青が選ばれていいます。
これらの青色には何色が混色されているのでしょうか?
・セルリアンブルー:黄みが混色された青
・ウルトラマリンブルー:赤みが混色された青
であるとこの本には書いてあります。
ウルトラマリンディープもセルリアンブルーも顔料の粒子が重いので紙目の粗い水彩紙に塗ると凹んだところに粒子が沈んでザラついた色面になります。
6原色の赤色の透明水彩絵の具には何色が混色されているか
・クリムゾンレーキ:青みが混色された赤
・カドミウムレッドライト(うちにはないのでピロールレッドを使ってます):黄みが混色された赤
であるとこの本では分析してあります。
透明水彩 基本の3原色を2種類づつに分けた6原色で混色を考える
赤と黄を混色したら橙、赤と青を混色したら紫、黄色と青を混色したら緑になることは皆知ってますが、こうやって出来た色を2次色といいます。
色相環の中にはいわゆる3原色を混色したとされる2次色が入ってきますがここできれいな2次色ができるかどうか?の問題になってきます。
透明水彩の黄色と赤の混色でできる橙の鮮やかさの違い
同じ透明水彩の「黄色」と「赤」の混色でも上の表を見てもらうとパーマネントイエロディープとピロールレッドの混色は鮮やかであるのに対し、パーマネントイエローレモンとクリムゾンレーキの混色は沈んだ感じになります。
これは何故でしょうか?
透明水彩に限らず絵の具の混色は色数が多くなるほど色は濁って沈んだ感じになってきます。
それはそれぞれの色味を分析して文字で考えると意外とその理由が分かり易いです。
パーマネントイエローディープ(赤みがかった黄)とピロールレッド(黄みがかった赤)の混色では赤、黄の2種類の色しかでてきません。
なのでこれは「2色混色」ということになって「鮮やかな橙」であるということになります。
一方パーマネントイエローレモン(青みがかった黄)+クリムゾンレーキ(青みがかった赤)の混色では青、黄、赤の3種類の色がでてきます。
なのでこれは「3色混色」ということになって「沈んだ橙」ということになります。
透明水彩の赤と青の混色でできる紫の鮮やかさの違い
同様のことが赤と青の混色でも言えます。
クリムゾンレーキ(青みがかった赤)とウルトラマリンブルー(赤みがかった青)の混色は「2色混色」ということになって「鮮やかな紫」であるということになります。
一方ピロールレッド(黄みがかった赤)とセルリアンブルー(黄みがかった青)の混色は「3色混色」ということになって「沈んだ紫」ということになります。
子ども用サクラマット水彩で赤と青を混ぜると少し茶色がかった紫になりますよね。
赤は黄みがかった赤、青はおそらくセルリアンブルー系の色ですね。
透明水彩の黄と青の混色でできる緑の鮮やかさの違い
同様のことが黄と青の混色でも言えます。
パーマネントイエローレモン(青みがかった黄)とセルリアンブルー(黄みがかった青)の混色は
「2色混色」ということになって「鮮やかな緑」であるということになります。
一方パーマネントイエローディープ(赤みがかった黄)とウルトラマリンブルー(赤みがかった青)の混色は「3色混色」ということになって「鈍い緑」ということになります。
透明水彩絵の具 基本6原色の使い方と混色のコツ
透明水彩パーマネントイエローレモンと他の色との混色
この本では青みを含む黄色のパーマネントイエローレモンの表現のひとつに金色の冷たい金属を挙げててあります。
左側の陰の部分はパーマネントイエローレモンにコバルトブルーをごく僅かに混色したものです。
コバルトブルーはウルトラマリンブルー同様に赤を混色してあるブルーですのでパーマネントイエローレモンを同量混色すると地味な緑になります。
光っている部分を塗り残すか洗い出し(ウォッシュ)したらもっと良かったかなと思います。
パーマネントイエローレモンは青が少しだけ混色された寒色系の黄色なので、下の絵では日陰の冷たい黄色に使われています。
透明水彩パーマネントイエローディープと他の色の混色
赤みを含む暖色系の、着色力の強い黄色です。
秋の紅葉の日の当たる部分に使えます。
クリムゾンレーキを混色すると落ち着いた地味な橙、紅葉の色になります。
私はこの2色の混色でトマトの朱色を作ったりするのが好きで油絵でもこの混色の仕方を使ってます。
2色混色でも3色の色味が入っているので彩度は落ちますがちょっと地味で落ち着いた感じになるのが良い感じだと思っています。
パーマネントイエローディープにウルトラマリンディープを混色すると赤みが入りますので地味な落ち着いた枯れ葉のような色味の緑色になります。
透明水彩ウルトラマリンディープと他の色との混色
ウルトラマリンディープはセルリアンブルーとの混色で青い空の色を表現することが出来ますし、空の色を反映した陰色にも使うことが出来ます。
上の絵の雲の陰にはウルトラマリンディープと補色のバーミリオンを混色しています。
クリムゾンレーキと混色すると2色混色できれいな紫になるので明るい岩肌などの陰色に使うことも出来ます。
セルリアンブルーと他の色との混色
この絵はセルリアンブルーを基調にした絵です。
お手本を参考に私なりにざっと描いています。
背景の空の色はセルリアンブルーを薄く溶いて塗っています。
背景の緑はセルリアンブルーとイエローオーカーの混色です。
肌色はイエローオーカーとバーミリオンの混色ですが肌の暗い部分はバーミリオンと補色関係にあるセルリアンブルーを混色しています。少し濃かったかなと思います。
スカートの明るい部分はセルリアンブルーにバーントアンバーを少しだけ混色しています。
スカートの暗い部分はウルトラマリンディープにバーントアンバーを少しだけ混色しています。
クリムゾンレーキと他の色との混色
赤は一般的に暖色に分類されていますが、この本では青みを含むクリムゾンレーキを寒色の赤、黄みを含むカドミウムレッドライトを暖色の赤と定義してあります。
赤みを含むウルトラマリンディープとクリムゾンレーキを混色すると鮮やかな紫になるので赤いものや果物の陰に効果を発揮します。
ここでは人形の顔の陰色としてイエローオーカーを混色しています。
髪の色はクリムゾンレーキとバーントアンバーの混色です。
ピロールレッドと他の色との混色
この本では黄みが混色された色としてカドミウムレッドライトが使われていますが私はうちの教室で使っているピロールレッドをオレンジよりの赤で黄みが混色された透明水彩絵の具として(見た感じそう思うので)混色表に使ってみました。
やはり黄色系の透明水彩絵の具と混色すると濁りなくきれいな感じがします。
特にパーマネントイエローディープとの混色で鮮やかな橙ができます。
黄みがかった赤なので青系の透明水彩絵の具と混色すると鈍い赤紫ができます。
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透明水彩絵の具 6原色意外の色の混色の仕方
透明水彩ローズマダーの混色の仕方
ローズマダーはクリムゾンレーキと同じように青みが混色された寒色系の赤ですが透明度が高いので薄く溶くと透明水彩らしい透明感のあるきれいなピンクになります。
粒子が細かいので用紙に付着する度合いが強く、洗いだして修正する技法が使いにくい色です。
明るい陰の部分は下地の薄く溶いたローズマダーが乾いてからローズマダーとコバルトブルーの混色を重ね塗りします。
最も暗い陰の部分はコバルトブルーとローズマダーの混色を2,3度重ね塗りしますがこれは少し薄かったかなと思います。最後にもう少し濃くすると鮮やかな紫が出来たはずですね。
透明水彩バーミリオンの混色の仕方
ここではバーミリオンヒューを使っています。
バーミリオンは黄みを含む鮮やかな朱色ですが薄く溶くと柔らかい色調になるので人物の肌の赤みにも使えます。
上の絵は右の陰の部分に補色であるウルトラマリンブルーを混色して出来たグレーを重ねています。
(下の「補色混色」で解説しています)
クリムゾンレーキと混色すると赤、青、黄の3色混色になるのでやや沈んだ深い赤ができます。
黄みがかった赤ですのでパーマネントイエローディープと混色するときれいな橙になりますがこれを薄く溶くと柔らかな橙になります。
透明水彩ライトレッドの混色の仕方
ライトレッドは着色力の強いレンガ色で他の色にほんの少し混色するだけで効果を表します。
また水でたっぷり溶いて薄めるとそのまま肌の赤や頬、唇の色などに使えます。
レンガに落ちる影を描く時にはクリムゾンレーキとプルシャンブルーを混色した赤紫を薄く塗り重ねます。
透明水彩バーントアンバーの混色の仕方
バーントアンバーは赤と黄を同量混色したあとにブルーをさらに混色した古典的なブラウンで明度,彩度ともに低く、渋い色調を作るのに欠かせない彩度低下の特効薬のような役目を果たしますが着色力が非常に強いので混ぜ過ぎには注意します。
アンバー系の透明水彩絵の具は大体おしなべて着色力とカバー力が強いのでメインになる色にほんの少し混色するような気持ちで使うのが良いです。
砂浜の基本になる色はイエローオーカーにバーントアンバーを少しだけ混色します。
白い船はプルシャンブルーにバーントアンバーを僅かに混色したグレーで調子をつけます。
プルシャンブルーは黄みが混色されたブルーですのでアンバー系の色と混色すると少し黄みがかったグレーになります。
ですがこの混色は黒っぽくなりますのでごく薄く溶くようにします。
透明水彩や水彩色鉛筆画では黒を表現するときにプルシャンブルーとセピアの混色を使ったりしますが影色に困ったときはとりあえずこの色を使ってみると良いと思います。
船底はコバルトブルーに僅かにバーントアンバーを混色した青寄りのグレーにします。
透明水彩ジョーンブリアンの混色の仕方
ジョーンブリアンは一般的に「肌色」として知られていますが透明水彩に限らず肌に使うというよりは夕焼け空に使えます。
うちの教室では夕焼け空を描いてもらうときには必ずこのジョーンブリアンを基本に他の色を混色してもらうようにしています。
紫がかった夕焼け空は、予め作っていたウルトラマリンディープとクリムゾンレーキを混色した紫にジョーンブリアンをさらに混色して作ります。
予め湿らせた用紙にこの色を一気に滲ませます。
ジョーンブリアンは黄と赤の混色に白をさらに少量混色した明度の高い、カバー力のある色ですが、これとブルー系の色(空や地面が雪景色だったりする場合、ここではコンポーズブルー)を混色すると緑がかった鈍い色になってしまいます。
そこでその中和剤の役目を果たすのがクリムゾンレーキです。
中間にこれが入ると補色同志が柔らかく繋がります。
透明水彩イエローオーカーの混色の仕方
イエローオーカーは明度、彩度ともに低い黄色の仲間の中間色で水で薄めると柔らかい黄色になりますし青や緑と混色すればあらゆる緑の風景(草色も含め)が作れます。
赤と混色すれば秋の紅葉や日の当たる明るい色として幅広く使えます。
ビリジアンとの混色では温かみのあるくすんだ緑ができます。
透明水彩パーマネントグリーン№1の混色の仕方
パーマネントグリーン№1は彩度の高い黄緑です。
新緑の若葉や明るい芝生などの色に適しています。
こういう風景の遠景はコバルトブルーの薄い重ね塗りの混色でできた青緑で彩度を落とします。
上の混色表の最下段右から9番目です。
透明水彩ビリジアンの混色の仕方
ビリジアンは透明な青緑です。
青みと彩度が強いのでそのまま使うシーンは少ないと思いますがかなり薄く溶いて彩度を低くすると青緑のピーマンやスイカの明るい色に使えます。
色々な色と混色することであらゆる緑を作りだすことができます。
透明水彩コンポーズブルーの混色の仕方
コンポーズブルーはセルリアンブルーの仲間の明るい中間色の青ですが白が混色されているため彩度の低い透明色になります。
爽やかな空の色、水で薄めて遠くの青い山脈などにも適していますがオペラとの混色でラベンダーやすみれ色のようなきれいな薄紫色を作ることが出来ます。(上混色表一番右端)
透明水彩プルシャンブルーの混色の仕方
プルシャンブルーは黄みを含む青ですが他の青に比べ粒子が細かく、着色力の強い色なので混色するときはメインの色に少し混ぜるような感覚で行います。
プルシャンブルーはベルリンで開発された顔料で江戸時代に日本に入ってきて浮世絵師達にさかんに使われましたので私たち日本人は「あああの青」と思い浮かぶ色です。
バーントアンバーと混色することで「暗さ」を表現することができます。(上混色表左から5番目)
透明水彩ミネラルバイオレットの混色の仕方
ミネラルバイオレットは顔料の粒子が細かい透明水彩絵の具で(真ん中の列)オペラやローズマダーとの混色できれいな赤紫色を作ることができます。
朝日が昇る陽光の空が雪の平原に反射するような時は、空の青と陽光の赤(薄いバーミリオン)が混じって紫色の平原になります。
このような時にバイオレット系の透明水彩絵の具を使います。
透明水彩絵の具 補色混色
上の図は透明水彩絵の具で簡単な色相環を作ってみたものです。
緑と紫と橙は赤、青、黄の3原色(実際には明確に存在する色ではない)の混色でできた2次色です。
色相環で正反対になる色同志を補色といいます。
モノの「陰」(光があたらない暗い部分、光の反対側にできる「影ぼうし」とは違います)はグレーっぽくなりますが白と黒を混色したグレーではなくそのモノの固有色に補色を混ぜてできたグレーっぽい色にそれそのものを混色したような色になります。
透明水彩絵の具 黄と紫の混色
透明水彩絵の具のパーマネントイエローディープとミネラルバイオレットを混色するとバイオレットよりに紫っぽいグレーができて真ん中は黄土色っぽい色になりました。
明るい陽射しのときのモノの陰はより補色に近い(バイオレットより)の表現にします。
黄色いものの陰の部分はおおよそこのへんの色味で表現されることが多いかと思います。
透明水彩絵の具 赤と緑の混色
透明水彩絵の具のクリムゾンレーキとテールベルト(サップグリーンに近い)を混色すると赤っぽいグレーができました。
これもより陰色が濃くなるほど補色に近い色味で表現します。
透明水彩絵の具 青と橙の混色
透明水彩絵の具のウルトラマリンディープとバーミリオンヒューを混色してみるとオレンジよりの紫っぽいグレーになりました。
これも明るい陽射しで陰色が濃くなるほど補色に近い色味で表現します。
このようにモノの日の当たらない陰の部分、背景を後退させたいような時などに固有色の補色を混色することによってその物の色の彩度が落ちて結果「陰」っぽく見えたり前後感をだしたりすることができます
透明水彩の場合、固有色の下地に補色を重ね塗り(重色)することによって補色混色の効果をだす場面がよくあります。
透明水彩絵の具をパレット上で混色したあとの掃除の仕方
透明水彩絵の具をパレット上で混色したあとは水をたっぷりつけた筆でパレットをきれいにします。
そのあとは柔らかい布やキッチンペーパー、ティシュなどできれいに拭いておきます。
透明水彩絵の具を混色するときはパレットに絞り出した絵の具の表面が汚れてしまいます。
これも水をつけた筆で表面をきれいにしますが横に溜まった汚れた水は水を含ませた筆(筆を水につけたあとタオルで軽く水気をとったもの)をつけると、汚れた水を筆が吸い取ってくれます。
まとめ
・透明水彩3原色の混色でできた2次色(緑、紫、橙)は鮮やかになるときと鈍くなるときがある
・透明水彩3原色を6原色に分析するとその理由がわかる
★透明水彩で鮮やかな橙を作りたかったら
パーマネントイエローディープ(赤系の黄)とピロールレッド(黄色系の赤)の混色
★透明水彩で鮮やかな紫を作りたかったら
クリムゾンレーキ(青系の赤)とウルトラマリンブルー(赤系の青)の混色
★鮮やかな緑を作りたかったら
パーマネントイエローレモン(青系の黄色)とセルリアンブルー(黄色系の青)の混色
・透明水彩の補色関係は 黄と紫 橙と青 赤と緑
・補色同志を混色して彩度を落とすと明るいほうの色の陰色を作ることが出来る
・明るい陽射しの時などは陰色に補色そのものを使うこともある
以上透明水彩絵の具の混色の仕方について書いてみましたが参考になれば幸いです。
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