水彩画を始めようと思ったらまず絵の具と筆、パレットを用意しないといけませんね。
水彩絵具はどれを選びますか?
水彩画のパレットはどれを選びますか?
水彩画のパレットの作り方ってどういうことでしょうか?
このブログでは効率的に絵が描ける水彩画のパレットの作り方について解説していきます。
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水彩画のパレットの作り方 ~水彩絵の具を揃えよう~
まずは水彩絵の具を揃えましょう。
水彩絵の具にも色々な種類があります。
通常大人の方が水彩画を始めるという場合は「透明水彩」を指すことが多いようです。
透明水彩絵の具と不透明水彩絵の具の違いは顔料の割合の違いですが
透明水彩絵の具の透き通ったところに魅力を感じる方も多いかと思います。
ですので出来ればホルベイン透明水彩24色セットを購入されることをお勧めします。
これが昔からいわゆる水彩画の定番といった感じです。
殆どの画材店にこれのバラ売りが置いてありますので後から好みの色を買いたすのにも困りません。
(最初はセットで購入するのが良いですが初心者の人がいきなり36色以上は難しいかと思います。)
24色からスタートして少しずつ自分の好きな色を買いたしていかれるのが良いと思います。
私のはちょっと古いですがこんな感じです。
絵具も当初とはかなり入れ替わっています。
ホルベイン24色セットにピロールレッド(いわゆる派手な赤)とオペラ(いわゆる派手なピンク)を
買い足されると赤系、ピンク系にも困りません。
最初から水彩画で花の絵やボタニカルアートをやりたいと思っている方は
「ホルベインボタニカルアート24色セット」というのがあります。
水彩画のパレットの作り方 ~パレットを用意しよう~
水彩画のパレットの作り方~プラスチックパレット~
パレットというとこんなプラスチックパレットも学校などでよく使いますよね。
これは基本必要な絵の具をその都度少しずつ絞り出して終わったら洗うことを
前提に作ってあると感じます。
何故なら仕切りの高さがあまりないんですね。
なので水彩絵の具を絞り出して固めるパレットの作り方には向いてません。
しかも小学校で使う絵の具は性質が不透明水彩よりなので
固めて乾燥させると溶けにくいという性質があります。
でも子どもが小学校で使っていた水彩絵の具が残っているから使いたい・・
と思っている方もおられるかもしれません。
いわゆるサクラマット水彩・・とかですね。
このパレットと子ども用水彩絵の具の組み合わせで大人の人が水彩画を
描いてはいけないということではありません。
ちゃんと描けます。
うちの教室ではこの組み合わせで描いておられる方もおられます。
元小学校の先生ですがパステルも使ってとても素敵な絵を描かれます。
水彩絵具は固めることなくその都度洗っておられます。
絵具もパレットも使いようですね。
不透明水彩も薄めればちゃんと透明っぽくなりますので。
水彩画のパレットの作り方 ~100均のパレット~
そういった意味で意外と使いやすいのが100均のパレットです。
うちの教室の子どもコースではこれを使っています。
これ1枚ではペラペラなので2枚重ねて貼り付けて丈夫にしています。
これは水彩色鉛筆を水で溶いたりするときに重宝する100均パレットです。
何よりも2つとも水彩画を描くときに場所を取らないのが良いです。
折り畳み式は広げると意外と場所をとります。
テーブルの上は絵の具や筆洗器、タオルなど色々な物でいっぱいになりますので
場所をとらないというのは有難いです。
今100均でこれを見かけないのでとても残念です、、。
水彩画のパレットの作り方 ~固形水彩パレット~
これはどこかに行って描くときの為の固形水彩ですがもう何十年も使っています。
蓋の部分がパレットになります。
右下のサップグリーンはベルリンの画材屋さんで買ったものです。
あちらの画材店には何故かチューブの水彩絵の具が売ってませんでした・
これはベルリンでスケッチした「赤の市庁舎」です。
これもベルリン郊外シュトラウスベルクの湖です。
どこかに出かけたときは軽い固形水彩絵の具を使って描くのも良いかと思います。
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水彩画のパレットの作り方 ~アルミパレット~
大人の方がこれから透明水彩画を描こうと思われる時にはやはりお勧めはアルミパレットです。
うちで使っているのはホルベインの26仕切りですが30仕切りくらいが理想だと思います。
あとからいくらでも色を買い足したくなるからです。
透明水彩絵の具はこのように絞り出して固めて使います。
何よりも経済的です。
高級な絵具を出してその都度洗い流すのはとても勿体ない話です。
・・さてこのアルミパレットは固めて使うことを前提に作ってありますが
ひとつの仕切りの中に約1本絞りだすことが出来ます。
仕切りの隅から絞り出していきます。
私は半分ずつにしていますが、、少なくなってきたらまた足していきます。
制作が終わったら広い部分だけをティッシュや布で拭き取ります。
たまに折角作った混ぜ色だからとっておきたいということで拭き取ることなく
そのままにしてある方もおられるようですが次回使うというのでなければ
基本はきれいにしておいたほうが良いと思います。
水彩画のパレットの作り方 ~水彩絵の具を入れ込んでいこう~
水彩画のパレットの作り方~上下が補色になるようにしよう~
さてこのアルミパレットに順番に絵の具を入れ込んでいきます。
ホルベインの透明水彩絵の具は買ったときは基本色相環の順番に並べてありますのでその順番に従って絵の具を絞り出していけば良いのですがパレットの作り方で注意したい点があります。
それは
・上段と下段で暖色系と寒色系に分ける
・なるべく上下が補色関係になるようにする
ということです。
例えば黄色系の下には青紫系、オレンジ系の下には青系、赤系の下には
緑系の色がくるようにします。
パーマネントイエローディープ+ミネラルバイオレット(など)
バーミリオンヒュー+ウルトラマリンディープ(など)
ピロールレッド+ビリジアンヒュー(など)
うちの教室にはこういう簡単な水彩絵の具による色相環の図を貼っていますが
例えば黄色いものに陰をつけたいとき、彩度を落としたいときは反対側の青紫系の色
(補色)混ぜることによってそういう色を作り出すことが出来ます。
木の葉の緑が派手過ぎて不自然な場合は赤系(茶系)の色を混ぜることによって
サップグリーンやモスグリーンのような落ち着いた自然な緑色を作ることができます。
トマトに陰色をつけたいときもオレンジ系の色に青系の色を混ぜると陰色っぽくなります。
なのでパレットでは横に補色がくるよりも上下にしておいたほうが混色がし易く、
また隣同志の色が交じり合って不本意に汚くなるということも避けることができますね。
隣同士は間違って混ざってもそう困らない同系色になるようにしましょう。
因みに今私が考えるほぼ理想のパレットの作り方は下記のとおりです。
上のパレット写真とは若干違いますが、
左側と右側がほぼ補色関係で、好みで斜めの組み合わせになることも勿論もありますが
大体良い感じで彩度を落とすことができます。
宜しかったらお試しください。
<上段>暖色系
1 ジョーンブリアン
2 パーマネントイエローレモン
3 パーマネントイエローディープ
4 イエローオーカー
5 バーミリオン
6 ライトレッド
7 バーントシェンナー
8 バーントアンバー
9 ピロールレッド(別売)
10 クリムゾンレーキ
11 ローズマダー
12 オペラ(別売)
13 チャイニーズホワイト
<下段>寒色系
1 アイボリーブラック
2 ミネラルバイオレット
3 ウルトラマリンディープ
4 コバルトブルーヒュー
5 セルリアンブルー
6 コンポーズブルー
7 プルシャンブルー
8 コバルトグリーン
9 ビリジアンヒュー
10 パーマネントグリーン№2
11 パーマネントグリーン№1
12 テールベルト
13 イエローグレイ
また仕切りが足りなくなった時の為にホワイトとブラックは出さない、
というのもパレットの作り方のひとつかと思います。
透明水彩では白いところは何も塗らずに紙の色で表します。
色を明るくしたいときは水で薄めます。
白を混ぜると明度は上がりますが彩度は落ちます。
どうしても真っ白を強調したいときにホワイトを使うこともたまにありますが、、
黒もあまり使うことはないかと思いますので、、。
水彩絵の具のパレットの作り方~色の下には名前を書いておこう~
絵具を絞り出したらすぐにその色の名前を油性ペンで書いておきましょう。
暗い色(特にブルー系)などは後から見るとどれがどの色が分からなくなります。
間違って違う色を足してしまわないように、またその都度見ていれば
色の名前も覚えやすいですよね。
水彩画のパレットの作り方~セピアの下にプルシャンブルーを~
上の表の左の7と8を入れ替えてバーントアンバーの下に
プルシャンブルーを持ってくるのもアリです。
私の場合はバーントアンバーですができればセピアのほうがベターです。
影の色(陰ではありません)に困ったときはとりあえずこの
セピア(バーントアンバー)+プルシャンブルーにしてみます。
大地の色でもあります。
また透明水彩画では普通黒という色は使わずにこの2色の組み合わせで
黒を表現することが多いです。
水彩画に限らず水彩色鉛筆画でもアンバー×濃いブルーで黒を表現します。
なので私はバーントアンバーを取り易いところに置いています。
パレットは使っていくうちに自分が使いやすいように作り方を工夫していくのも良いですね。
水彩画のパレットの作り方 ~色々なものがパレットになる~
CDプラケースを水彩画のパレットにする
ちょっと旅行に持っていきたい時などCDプラケースもパレット替わりになります。
薄くて軽いのも嬉しいですね。
製氷皿を水彩画のパレットにする
昔パースデザインを習っていたときに(昔は全て手描きでした・)デザイナースカラーという実に色鮮やかな水彩絵の具のセットを買っていたのですがこれをコンパクトに製氷皿にまとめてみました。
これは子どもコースの仕上げにこまごまとしたところを描かせるときに重宝しています。
まとめ
・本格的に透明水彩画を始めたいときには出来れば画材メーカーのアルミパレットを購入して
絵具を絞りだして固めるというパレットの作り方をする。
・上下で暖色系と寒色系に分ける作り方をする。
・上下でなるべく補色関係になるような作り方をする。
・出来ればセピア(バーントアンバー)の下か近いところにプルシャンブルーを
置いて影色や黒の表現に使う。
・水彩画をやっていくうちに自分の使いやすいパレットの作り方を考える。
でした。
以上効率的に水彩画が描けるパレットの作り方を解説してみました。
参考になれば幸いです。
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