水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 初心者必見7つのステップ

水彩画

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編今日は水彩画で簡単な花を描いてみたいと思います。

初心者が花を描く時の手順と気をつけるべきポイントを押さえて解説していきます。

ケシの花は一般にポピーと言われますが日本の法律では育ててはいけないポピーが

アツミゲシをはじめとして3種類ほどありわりと巷に生息していたりするようです。

 

私達は何気なく油彩画を描くときに「ポピーオイル」を使っていますがよく考えてみるとこれはケシの種から作られているんですね。

 

違法とか麻薬とか言われたら印象は悪いですが見た目は可愛いですね。

 

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水彩画初心者が花を描くときはその特徴から調べよう

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 

 

「花の描き方」と言ってもそもそもその

特徴を知らないと描けませんよね。

ケシに花にはどんな特徴があるのでしょうか?

・花びらは4枚

・色は赤、オレンジ、黄色、桃色、紫、白

ブルーなどがあるが

多数の花びらがついた八重咲もある。

 

・開花期の草丈は100~160㎝

園芸種や野草のポピーの種類

・アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)

・シャーレーポピー(ヒナゲシ)

・オリエンタルポピー(オニゲシ)

・カリフォルニアポピー

・ブラックポピー

・ブルーポピー

・ナガミヒナゲシ

と様々な種類があります。

一見儚くか弱そうですがその性質は意外と

逞しく図太いところもありそうです。

これを水彩画にするとなるとそこのところも

踏まえて描かないといけないようですね。

水彩画で花を描くときに初心者が用意する道具

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 画材の準備

本来ならば水貼りするのがベストですが

それほど多くの水は使いませんので

今回はスケッチブックの

表紙の裏にヴィフアール水彩紙

マスキングテープで張り付けています。

水彩紙の大きさはF2号です。

「初心者の道具揃えこれだけは」

 

水彩画で初心者が花を描くときはまず鉛筆でデッサン

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 鉛筆で下描き

今回は縦型でシンプルに簡単に描いていきます。

簡単な花の描き方ポイント1

全体の上から3分の1くらいのところに楕円を描き、そこに花を入れ込みます。

最初から細かい花びらなどを見ることなくおおまかな形を捉えることが大切です。

 

あとからペンで描いて鉛筆の線は消しますから沢山迷った線があってOKです。

鉛筆はBか2Bくらいの濃いめのものでかるーく描いていきます。

 

強く描いてしまうとあとから消しにくくなります。

花の中心部(めしべの部分)は真ん中より少し上になります。

これがデッサンのポイントですね。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 円のデッサン

ケシの花の中心部のめしべは円筒形をしていて縦に分かれたようなかたちをしています。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 おしべとめしべ

これもさりげなく描きこみます。

簡単な花の描き方ポイント2

茎は先に後ろの花の茎を描き、その後に前の蕾の茎を描きます。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 鉛筆で下描き

そのあと重なりの部分を消すようにします。

そうすることで後ろの茎が続きます。

そうしないとうしろの茎ががたがたになってしまいます。

これも初心者の方が陥りやすい箇所ですね。

 

初心者の水彩画 簡単な花の描き方 失敗しないコツ

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 鉛筆の上からペンで書く

初心者の方が花を簡単に描く描き方は最初に鉛筆でうすく描いてそのあとペンで描く描き方です。

 

鉛筆の線の要らない部分を消して大事な部分だけを残すのは意外と難しいものです。

 

私は20年以上初心者の方々を指導してきましたが初心者の方が形をいきなり正確にとるのは

非常に難しいものがあります。

 

予め用意した写真などをトレースする方法もリアル教室ではやることもありますが

ここでは簡単な構図で鉛筆デッサンしてみましょう。沢山間違った線があって良いです。

 

そして最後に「ここぞ」という線を自信もってペンで描いてもらいます。

透明水彩画の魅力のひとつに「下描きの線を見せる」というのがあります。

 

色で説明するのは初心者の方にはハードルが高く、また上手くいかないと濃くなってしまって

小中学生の絵のようになってしまいがちです。さらっとした大人っぽい仕上げにしてみたいものです。

 

なので下描きの段階から茎の毛も描いていきます。花の筋も描いておきます。

ペンで大体描き終わったらさんざん迷った鉛筆の線を練り消しゴムで消していきます。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 ペンで書いたら鉛筆の線を消す

ここで使ったペンはコピック0.1mm~0.4mmです。

ウォータープルーフなので乾くと耐水性になり水彩絵の具を塗っても溶け出しません。

 

0.1ミリの場合はそれほど気にする必要はありませんが0.4ミリくらいになると線の強弱を考える必要があります。

 

水彩画で着彩していく順番、塗り方と初心者が気をつけるべきこと

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 全体にイエローを塗る

まずベースになるパーマネントイエローレモンを全体に塗っていきます。

絵全体に統一感を持たせるためベースの色を1色にしています。

 

透明水彩で気をつけたいのは最初から濃い色を強く塗らないという描き方です。

筆に水をつけパレットの上で濃さを調整していきます。

広いところは筆のはらを使って塗っていきます。

 

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簡単な花の描き方ポイント3

透明水彩絵の具は明るい色から薄く塗り始めます。

うちのリアル教室では子ども達にはいつも「負け色から塗ろうね」と言ってます。

「負け色は可哀想だから先に塗ってやろうね」と。

 

黄色や肌色、薄いピンクなど、上から色を重ねることの出来る色から

塗っていきます。

 

但し同じ「負け色」でも透明水彩の場合「白」は塗りません。

油絵と違って透明水彩画では「白」は紙の色で表します。

なので「白い」部分は何も塗らずに残します

これもポイントですね。

 

私は水彩画の魅力は「余白」にあると思っています。

描きすぎないことが重要です。なのでとても

難しいものがあります。

 

どこでやめるか、という判断に迷います。

最小限の表現で最大に想像させるというのがベストですが難しいですね、、

 

ともかく初心者の方はこの描き方に沿ってやってみてください。

色は少しずつ様子を見ながら薄く、薄く重ねていきます。

基本下の色が乾いたら上の色を重ねます。

乾いてなかったらドライヤーで乾かします

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 イエローを塗ったらドライヤーで乾かす

 

水彩画初心者が簡単に花を描く時の色の塗りかた

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 ローズマダーを塗っていく

ローズマダーを花びらに沿って薄く塗っていきます。

ここでオペラを使うともっと可愛い感じになります。

今回はシックで落ち着いた感じにしたかったのでローズマダーを使ってみましたが

どちらを使っても良いと思います。

 

端から内側に沿って黄色い部分を少し残すような感じで塗っていきます。

真ん中のめしべの部分は塗らずに残します。

透明水彩絵の具は乾くと色がやや薄くなりますので乾いたらもう一度様子を見ながら

更に色を重ねていきます。

 

水彩絵の具やアクリル絵の具など水性の絵の具は「濡れ色」と「乾き色」が違う

ということを頭に入れておきましょう。

油絵具は乾いても色は変わりません。蕾と茎の部分にコバルトブルーヒューを塗っていきます。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 茎と蕾にコバルトブルーヒューを重ねる

透明水彩の描き方の特徴は色を重ねていくことによって混色されていく

ということです。

 

なのでこの場合は黄色+ブルーで緑になっていく感じですね。

勿論パレットの上で混色しても良いです。

 

蕾の真ん中の膨らんでいるところはあまり塗らずに残しておきます。

境目は水をつけながらぼかしていきます。

明るくしたい部分は水をつけてTシャツの古いのを切ったような柔らかい布で押さえると明るくなります。水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 花の影っぽいところにローズマダーをかけていく

陰っぽいところに更にローズマダーをかけていきます。

花びらの境目を意識しながら塗っていきます。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 花びらの重なりの部分は濃くする

花びらの重なりの部分はさらに濃くしていきます。

重なりの陰の部分のひだも意識して塗っていきます。

 

水彩画初心者でも頑張りたい花の細部の描きこみ

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 おしべを描きこむ

最後におしべを描きこんでいきます。一番細い筆(ぺんてるネオセーブル)でおしべの先にライトレッドを塗ります。

 

ひとつひとつ丁寧に塗っていきます。

塗るというよりは描くという感じです。

めしべの襞の部分にもライトレッドを入れていきます。

おしべの線をコバルトブルーヒューで描いていきます。

 

初心者が気をつけたい水彩画花の絵最後の仕上げ

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編 仕上げ

透明水彩は乾くと色が少し薄くなります。一度乾かしてみて最後に色味の調整をしていきます。

特に一番暗いところを描きこんでメリハリをつけたいところです。

下の重なりの部分にも襞がありますからそれを意識してローズマダーをさらに入れていきます。

おしべの先のほうにもコバルトブルーヒューを陰のように入れ込んでいって完成です。

水彩画 簡単な花の書き方 ポピー編

今日は水彩画初心者の方が簡単にシンプルに花の絵に挑戦することができるように

ポピーの描き方を解説してみました。

 

花びらの筋はあらかじめペンで描いているので筆で必ずしも描く必要はありません。

 

さかいようこ水彩画ページ

 

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