油絵で物に陰影をつけるときの陰色と影色選び

油絵

陰色と影色

油絵に限らず静物画を描くときなど必ず陰色や影色について考えないと

いけないことになります。

これには結構悩む方が多いのではないでしょうか?

陰影を描くことによってその物の存在感がぐっと増しますが実際周りの色々な光源の影響を受けたものになりますからかなり複雑なものになります。

ここでは油絵初心者の方に分かりやすく実行しやすいやり方で陰色と影色を作ってみます。

そもそも「陰影」といいますがこの陰と影の違いがよく分かってない方もおられます。

こういうことも踏まえて今回はシンプルに「油絵でレモンに陰影をつけてみる」ということをやってみようかと思います。

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陰影をつける前に油絵でレモンを描くための下地つくりをする

パーマネントイエローライトをオイルで柔らかく練っておきます。

ペインティングオイルで良いと思います。

今回は油絵具やアクリル絵の具での下塗り無しで白いキャンバスにいきなり描いてみます。

陰影をつけたいレモンがどういう四角の中に入り込むものなのか大体のあたりをつけて縦横比を捉えておきます。レモンは横長いように見えて意外と縦もあるものです。

油絵では薄めた絵の具で描くことを「おつゆ描き」といいますがこれでまず直線的に形をとっていきます。自分がレモンを彫刻するようなつもりで描いていきます。

大体かたちがとれたらベースになるパーマネントイエローライトを大きめの筆で塗っていきます。

陰影を入れていく前に一応均一に塗っておきます。

筆触はレモンの表面に沿った塗り方をします。

周りのあたりの線は消しておきます。

こういうことが出来るところが油絵の面白いところだと私は思っています。

消えなかったところはホワイトで修正します。

カバー力の強いのはチタニウムホワイトです。

ジンクホワイトは透明性が強いのであまり向いていません。

ホワイトについては下記動画を参考にしてください。

*動画のあとに表示される動画は当スクールとは関係ないものもあります

テーブルを白と仮定してグレーで影色を塗っておきます。

筆触はテーブルに沿った横の筆触が基本です。

これに色々な方向の筆触を重ねていきます。

段々ぼかしていきます。これが乾くまで数日おきます。

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陰色と影色・色彩と陰影の基礎知識おさらい

さてここで色彩の基礎知識と陰影についておさらいしてみましょう。

色相環という言葉は聞かれたことあると思いますしネットで調べれば色々な色相環の

図がでてきますが私は今回油絵具で簡単な色相環を描いてみました。

本来絵の具の種類には関係のないものですが。

色の3大要素についてもおさらいしてみたいと思います。

色相(いわゆる色味の違いのこと)、明度(色の明るさ、暗さのこと)、彩度(色の鮮やかさのこと)と3つの要素があります。

モノクロで絵を描く場合は陰影はその色の濃さのみで表すことができますが色相や彩度の要素が加わると少し複雑になってきます。

 

最初に描いた原色の部分(最も彩度が高い)に白を加えると明度(明るさ)が増します。

しかし彩度(鮮やかさ)は落ちます。

陰影(陰と影の違い)について

ここで陰影についてあらためておさらいしてみたいと思います。

「陰」とは物に光が当たってない場所のことです。

色で言えばその色の鮮やかさ(彩度)が落ちた感じで表すことができますしそのものの色を濃くすることでも表すことができますが後ほど下描きのレモンに実際に陰色を入れていきます。

一方「影」とは物に光が当たることによって生まれる暗い部分のことです。

外で太陽の光が真上から当たっていると影は真下に短くできますが夕方日が沈むころには影は長いものになります。

これで絵の雰囲気を出すことができます。

一方「陰」の部分には光が一旦壁や床に当たって反射しますから反射光が当たります。

なので端の部分はうっすらと明るくなります。

この円柱でも一番暗いのは端の部分ではなく少し内側の部分ですね。

デッサンでは鉛筆の線の重なりで描いていけば良いわけですが

この陰色を色彩で表す場合はどうなるのでしょうか?

陰色を作る時は色相環の反対側にある補色を混ぜて彩度を落とす、というやり方があると色彩の基礎知識のところで言いましたがここではこの補色のパープルを混ぜてみます。

ちょっと黄土色っぽい色になりますがこれをべースに考えます。

実際にレモンに陰色をつけてみる

この2色を混ぜて濃淡を作ります。

今回パーマネントバイオレットを使ってますが無い場合はクリムゾンレーキとウルトラマリンブルーを合わせた紫でも良いです。

実際はレモンの陰色はテーブルの影色のグレーが反射しますから実際はこれにグレーの濃淡を混ぜたような色味になってきます。

最終的に陰色はこの2つを混ぜたような色味になってきます。

では実際にこの色を少しずつ塗っていってみましょう。

下のほうは反射光を意識して描いていきます。

段々濃くしていきます。

できれば3段階の明暗を描き分けたいと思います。

何を描くときもそうですが最低限3段階の明暗を描き分けると立体的に見えてきます。

これをトロアトーンといいます。

詳しく描きこむ場合はこれを更に細分化していきます。

影の部分にもレモンの黄色が映りこみます。

この場合イエローとパープルを合わせてできた陰色をグレーの上から重ねていきます。

ハイライトの部分も入れてみます。

イエローにホワイトを混ぜたものです。

バーントアンバーでレモンの中心部分を描いてみます。

この部分はパーマネントグリーンペールにレモンの陰色を少し混ぜて描いてみます。

さらに描きこみ、上からもう一度イエローを被せて馴染ませます。

本当はもう少し質感を出したいところですが今回は陰影をテーマにしていますので

簡単に仕上げています。

 

まとめ

・陰と影の違いを意識する

・陰色を作るときはその色の彩度を落とす

・彩度を落とすためには色相環の反対側にある「補色」を混ぜた色を作ってみる

・実際は床やテーブルの色やそこにできた影色の影響を受ける

・陰影を描きこむときは丁寧にぼかしていく

ということでした。

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