100均の水彩色鉛筆ってどうなんでしょうか?
初めて水彩色鉛筆を買う人はどれにしようかと迷うかもしれませんがまずは100均で買って試してみようかと思うかもしれません。
今回100均(ダイソー)で買ってきた水彩色鉛筆で8種類の技法を試してみました。
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100均の水彩色鉛筆 色
私が今回買ったこの100均(ダイソー)の水彩色鉛筆の色は黄色、橙色、朱色、ピンク、赤、紫、紺、青、黄緑(薄緑)、緑、茶色、黒の12色です。
肌色、黄土色、こげ茶、赤紫などはありません。
当然ですよね、100円なんですから。
でも逆に言うと100円でこれだけ揃うのは有難いと言えます。
今回紙はアルビレオ水彩紙を使っています。
100均の水彩色鉛筆 溶け方
100均(ダイソー)の水彩色鉛筆を早速水で溶かしてみました。
すると思いのほか柔らかくよく溶けてくれました。
因みにこれはファーバーカステルの水彩色鉛筆を溶かしてみたものです。
上の段が黒いケースに入った高級?なほうで軟質タイプの水彩色鉛筆です。
さすがドイツの老舗メーカーの水彩色鉛筆、とても発色がきれいで柔らかくよく溶けてくれます。
描いたあとに水で溶かすドライ+水の方法でいきなり水彩画のように描けてしまいます。
下の段は赤いケースのリーズナブルなほうで硬質タイプの水彩色鉛筆です。
水で溶かしてみると中に線が残りますがこれはこれでハッチングの線を残したい時などに使えます。
100均(ダイソー)の水彩色鉛筆はこの中間くらいかな?という印象です。
100均の水彩色鉛筆で8種類の技法を試してみる
まずは100均の水彩色鉛筆をドライで描いてみる
まずは100均(ダイソー)の水彩色鉛筆をドライな方法で描いてみます。
普通の色鉛筆のように描く方法です。
・・普通に問題なく描けました。描き心地も柔らかくて悪くないです。
以前100均(ダイソー)の色鉛筆を買って何だか硬くて描きにくいなーと感じたことがありましたが(これも製品の種類によるみたいです)最初からこの水彩色鉛筆を買って普通に色鉛筆として使えばよいのでは?と思ってしまいました。
因みに普通の?色鉛筆は「油性」で蝋で固めてあるのでちょっとつるつるして硬いですよね。
次に100均の水彩色鉛筆で描いたものを水で溶かしてみる
水彩色鉛筆の使い方で一番に頭に浮かぶドライ+水の方法です。
普通に色鉛筆で描くように描いたあとそれを水で溶かすやり方です。
*花の中の線は乾いたあとから入れたものです。
最初から入れていた葉っぱの線は少し溶けずに残ってますが全部溶けてなくなってしまうよりむしろこのほうが良いような気もします。
次に100均の水彩色鉛筆から直接色をとってみる
次に100均(ダイソー)の水彩色鉛筆の芯の部分に直接水筆をつけて水彩絵の具のようにして使う「ウエット」の方法で描いてみました。
こうすればファーバーカステルの軟質タイプと同じように使えるのではないでしょうか?
また下の写真のような方法もあります。
これは水筆からたっぷりと水を出して、もしくは中くらいの細さの筆にたっぷりと水をつけて水彩色鉛筆の芯からパレットにポタポタと色水を落とすようなやり方でパレットに色を作るやり方です。
これはファーバーカステルの水彩色鉛筆でそれをやっているところの写真です。
この方法でパレット上に混色もできます。(パレットも100均)
次に100均の水彩色鉛筆でウエットオンウエットの技法を試してみる
ウエットオンウエットの技法は下に塗った色が生乾きのうちに上を重ねるやり方で水彩画では特に滲みの効果を狙うやり方です。
(油彩画では下が乾かないうちにどんどん上を重ねていく描き方のことをウエットオンウエットという風に言います。)
100均の水彩色鉛筆でもウエットな描き方で水彩画のような効果を狙うことは出来ますのでこれは可能です。
下の水分があまりにも多いと思ったような滲みになりませんので指で触ってみて湿っていると感じるくらいが良いと思います。
水彩色鉛筆画は旅先で気軽に水筆を使って描くことも多いかもしれませんのでそんなに大量の水を使うことは無いかと思います。
なのでこの方法はかなり成功しやすいかもしれませんね。
ドライオンウエットの技法を100均の水彩色鉛筆でやってみた
ドライオンウエットの技法は最初にウエットの技法で描いたあと、濡れた状態のときに水彩色鉛筆で普通の色鉛筆のように上から描いて滲ませるやり方です。
この描き方は上手くやればピンポイントで何かを強調したり迫力を出したり趣のある仕上がりにしたり、、と結構色々な効果が期待できます。
これも100均の水彩色鉛筆で問題なくやれると思います。
マスキングの技法も100均の水彩色鉛筆でやってみる
マスキングの技法は水彩色鉛筆画に限らず通常の水彩画の技法でも使われます。
これは白く抜きたいころを予めマスキングインクでカバーしておく技法です。
<やり方>
①白く抜きたいところにマスキングインクを塗る
②マスキングインクが乾いたらウエットの方法で100均の水彩色鉛筆で色を塗る
(ドライ+水の方法でも良い)
③100均の水彩色鉛筆で色を塗ったところが乾いたら指や剝ぎ取ったマスキングインクの塊などで乾いたマスキングインクを剥ぎ取っていく
④剥ぎ取ったところが白く残る
この方法も問題なくできましたがウエットの方法で100均(ダイソー)の水彩色鉛筆の芯の部分をどんどん濡らしていたら色の粒が小さく出てくるなーと感じました・汗・笑
まあ乾いたあとに指で軽く取れば特に支障は無いですが、、
芯が脆いということですかね?
次に100均の水彩色鉛筆で鉛筆+ウエットの技法を試してみる
水彩画でも鉛筆で下書きしてから色を塗りますが100均の水彩色鉛筆でもこれが可能です。
鉛筆の下書きの線を敢えて見せる方法です。
下書きの線の種類を色々変えることによって趣の違う絵になります。
竹ペンや普通の油性色鉛筆などを使うこともあります。
ここでは鉛筆で下書きしたあとに100均の水彩色鉛筆をウエットの方法で使います。
透明水彩のように使えるのでパレットに水筆で複数の色をこすり出して混色しても良いし、乾いたあとに画面上で混色(重ね塗り)しても良いです。
100均の水彩色鉛筆でペン+ウエットの技法で描いてみる
黒ペン+ウエット
これはコピックマルチライナー(耐水性)0.1mmで線を描いたあとに100均の水彩色鉛筆
でウエットの方法で色付けしたものです。
私は通常水彩画はこの方法で描くことが多いです。
展覧会で外国に行ったりするときは水彩紙のハガキを持って行って現地でペンでスケッチしてホテルで固形水彩絵の具で色付けをします。
勿論これを100均の水彩色鉛筆にしても良いと思います。
小さな100均のパレットと水筆を持っていってパレット上で混色しながら色を付けていきます。
立派な水彩色鉛筆よりも100均の水彩色鉛筆のほうが紙の箱に入っていて本数も少なく軽いので旅行には逆に良いかもですね。
茶ペン+ウエット
茶色のコピックマルチライナー0.1mmで描いたものに100均の水彩色鉛筆のウエットの方法で色付けしたものです。
茶ペンはクラシックな建物や室内、茶系の食べ物などのスケッチに用いるとオシャレでしっくりきます。
黒ペンよりは柔らかい印象になります。
勿論100均の水彩色鉛筆でこの方法を使っても良いですね。
100均の水彩色鉛筆は色数が少ない~対処法~
100均(ダイソー)の水彩色鉛筆はやはり色数が少ないのが難点です。
100円だから仕方ないですが、、でもこれは混色で解決することができます。
<100均の水彩色鉛筆12色同志の組み合わせ例>
私が買った100均の水彩色鉛筆(ダイソー)は緑が結構地味目で即葉っぱの表現に使えるところが私的にはかなり気にいりました。
茶系、赤系が混ざったモスグリーン、サップグリーン系です!
これがいきなり派手な緑だとなかなか使えないんですが、、
さらにこの緑と薄緑の組み合わせでちょっと明るい緑になったり、、
他にも、この100均の水彩色鉛筆同志の組み合わせを考えたら計
何種類の色ができることになりますか・・!?
私も流石に全部やってみる元気はありませんでしたが汗・笑・組み合わせ例としては、、
黄+赤=オレンジ
黄+茶=黄土色
薄緑+地味な緑=普通の?緑
茶+黒=こげ茶
赤+紫=赤紫
ピンク+紫=藤色
黄+薄緑=黄緑
100均の水彩色鉛筆同志の組み合わせ、たったこれだけでも計19色になります。
36色くらいあっという間という感じですね。
100均(ダイソー)の水彩色鉛筆 難点その2
一流メーカーの水彩色鉛筆は1本づつバラ売りしてあるので色がなくなったらその都度1本買えば良いし、もっと欲しい色があったら買い足しが出来ますよね。
でも100均(ダイソー)の水彩色鉛筆だと1本使いきると他が無駄になりますね、、
でも使い切るまで使うこともないかとは思いますが・・笑
まとめ
100均(ダイソー)の水彩色鉛筆といっても色々な種類があるかと思いますが私が買ったものに関しては、、
・溶け方は100均の水彩色鉛筆にしては意外と良い
・100均(ダイソー)の水彩色鉛筆で8種類の技法を試してみたらちゃんと出来た
*特にウエットの方法でやれば特にブランド品と変わりない感じ、、
(日にちが経てば違ってくるとかいうことはあるかもです)
・100均(ダイソー)の水彩色鉛筆の色数の少なさは混色で解決できる
・100均(ダイソー)の水彩色鉛筆の難点はやたらウエットの方法で濡らしてたら小さな色粒がでてくる(脆い?)
・100均(ダイソー)の水彩色鉛筆の難点は1本使いきったらそれで終わり、、?
・それでも100均(ダイソー)の水彩色鉛筆はそれなりにかなり楽しむことができる。
特に旅行などに持っていくのに小型軽量で良い
ということでした。参考になれば幸いです。
お時間があったらこちらの記事も是非読んでみてください。
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