水彩色鉛筆で可愛い猫を描いてみたいと思います。
水彩色鉛筆には色々な描き方がありますが今回は
・水彩色鉛筆ドライの手法で描いてから水で溶かす
・水彩色鉛筆ウエットの描き方で更に猫の毛を描き加えていく
というやり方を初心者の方にも分かり易く解説していきます。
猫の毛の質感を思いながら描いていきましょう。
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水彩色鉛筆で猫を描く前に大まかなアタリをとる
鉛筆で大雑把に猫の形を描く
今回は紙はアルビレオを使っています。
「猫のきもち」という雑誌の写真をもとにしてオリジナルな色合いで描いてみたいと思います。
まずは細かいところに捉われることなくおおまかな猫の形のアタリを鉛筆でとってみます。
丸、楕円、三角形、目の位置、鼻の位置、全体を貫く正中線(身体の真ん中の線)を捉えます。
この場合目はだいたい真ん中より少し上、鼻はほぼ顔の中心にあります。
水彩色鉛筆で描く前に消す線ですから濃い目の柔らかい鉛筆で軽く薄く描きます。
水彩色鉛筆で猫を描く前にやっておくこと
猫の白い毛を表現するのは難しいものです。
まずはつかなくなったボールペンの先で白い部分の毛を描いておきましょう。
その上にあとから水彩色鉛筆で薄く色を塗っていくと白く浮き出てきます。
髭もこれで描いて下書きのようにしておきます。
下書きに沿って水彩色鉛筆で猫のかたちを描く
水彩色鉛筆はファーバーカステルの24色を使っています。
まずは鉛筆の下書きの線を練ゴムで消しながら猫の形を描いていきます。
水彩色鉛筆はなるべく尖らせておきます。
猫の形を描くときは猫のふわっと丸い感じを思いながら、手先で描くというよりは頭のなかのイメージで描いていきます。
また猫の影を描くことで形を明確にしていきます。
左上から光が当たっていますので右側に影ができます。
影の線は基本床の面に沿った水平線で表します。
ここでは影の際の部分を黒の水彩色鉛筆で薄く形をとるような気持ちで描いています。
通常影は黒を使わず他の色で表しますがここでは形を決めるデッサンのような気持ちで軽く際の部分の影を短く描いてみます。
あとからグラデーションの部分はこげ茶とブルーの組み合わせで描いていきます。
猫の目を水彩色鉛筆で描いてみる
やっぱり犬や猫を描くときはまずは目とその周りを決めてみたいですね。
目の形を注意深く描いていきます。
形が決まったら瞳を塗ります。
いきなり真っ黒を塗るというよりは濃いブルーとこげ茶の組み合わせで黒い色を表現するようにします。
猫の瞼は目に覆いかぶさるようにあります。
猫は虎の仲間ですから目元は基本虎のような感じです。
瞳の周りが白いのは人間だけで動物の場合は色がついています。
緑系の色で瞳の周りを塗ってみます。
猫の鼻と口も軽く描いてみます。
猫の中にアンバー系の色で毛を描いていく
茶色、こげ茶色、黄土色で猫の毛を1本1本丁寧に描いていきます。
顔の下や耳の中にはグレーも使っています。
背中の部分はかなり色が濃いのでこげ茶とブルーで猫の毛の線を描きます。
同時進行で影も描きこんでいきます。
影も段々うすくなっていくグラデーションの部分は背中と同じこげ茶とブルーの組み合わせで表現します。
*通常影に黒は使わないようにしますがここでは瞼や鈴に黒を使ってますのでそれに合わせて猫の際の部分に黒を少し塗っています。
猫の中やバックに水彩色鉛筆でピンク系、紫系の色を入れていく
猫の鼻や向かって右側にできる鼻の陰の部分にピンク系、紫系の色を入れてみます。
紫は黄土色の補色ですので陰色として機能します。
猫の鼻にピンクを入れたのでバックにもピンクを入れてみます。
また紫もバックに入れてみます。
これで全体に絵として成り立ってきます。
また猫の身体の中にはピンクに近い肌色の毛も描き入れていきます。
毛は色々な向きに生えていますからそれに沿って線を描き入れるような気持ちで描いていきます。
ここで鈴も描いておきます。
鈴の陰の部分を黒で描くつもりでやってみてください。
水彩色鉛筆で描いた猫を水で溶かしていく
ここまで猫を描いたら筆に水をつけて水彩色鉛筆を溶かしていきます。
毛の向きに従って筆を動かします。
なるべく色の明るいところから溶かしていきます。。
暗い部分から溶かしてしまうと色が汚くなりがちなので注意が必要です。
毛の感じをだすのが難しいようでしたら紙の向きを変えても良いです。
ここでは筆はキャムロンプロの4号を使っています。
次に濃い部分も溶かしていきます。
最初につかなくなったボールペンの先で白い毛の部分を描きましたがこれが見えてくるような塗り方をします。
白く削った線が見えているのが分かるでしょうか?
影の濃い部分は水彩色鉛筆の線に沿って水平に筆を動かします。
水平な線が床が水平であることを表わします。
猫に近くなるほど影は濃くなります。
広い部分はバックという感じで大き目の筆に水をたっぷりとつけてざっとおおまかな塗り方をします。
ここではキャムロンプロの8号を使っています。
猫の部分は繊細な線を描き、周りは大雑把な感じにしてできれば水彩の滲みのような雰囲気が出せると良いです。
猫の目の周りを描きこむ
猫の目の周りを細目の筆で丁寧に溶かしていきます。
目の中は先に緑の部分を溶かしてから黒い部分を溶かします。
目の光っているところは白い紙の色を残すようにします。
水彩色鉛筆のウエットな方法で細かい毛を描いていく
ここからウエットな方法で描いていきます。
これは水彩色鉛筆から直接濡れた筆で色を取る方法です。
水彩色鉛筆を長めに削っておいてそれに塗れた筆をつけてそれで描いていきます。
*もしくはパレットに水彩色鉛筆の先から水のついた筆で色水を落としてそのパレットから色をとっても良いです。(下記ブログ参照)
これで細い毛の線を全体に描き加えていきます。
猫の身体の中にブルーの線を入れておいたので顔の周りにもブルーの線を入れてそうすることによって白い毛を表現します。
順序が後先になってしましましたが目の中に黄色も入れてみました。
これを横の黒と混ざらないように注意深く溶かしていきます。
黄色を先に塗っておくべきでした。
ちょっと失敗したらお水をつけて柔らかい布で拭き取ったりします。
ブルーを耳の中や他の陰の部分、髭の生え際の小さな穴に入れてみます。
全体に細い毛をウエットな方法で描きこんで大体完成に近づいてきました。
白い不透明水彩で髭を描きますがこれは初心者の方には結構難しいものがありますからこのひっかいた線を髭として出来上がりにしても良いかと思います。
不透明水彩で猫の髭を描いて出来上がり
細い筆を使って白い不透明水彩絵の具、もしくは白のポスターカラーで髭を描きます。
目の光ったところに白のポスターカラーを少し入れても良いです。
まとめ
・水彩色鉛筆で猫を描くときはまずは細かいところに捉われることなく丸、楕円,三角形などでおおまかなアタリをつけ、正中線も捉える。
・まずは水彩色鉛筆のアンバー系(茶系)の色で猫の毛を描きながら大体の輪郭を決めていく
・猫の影も同時進行で描いていく。
・まずは猫の目を詳しく描きこんでみる
・猫の鼻にピンク系の色を入れるのでバックにもピンク系の色を入れてみる
・猫の毛の陰などにブルー系、パープル系などの寒色系を入れ、同じ色をバックにも入れてみる
・猫の毛は途中から「ウエット」な方法で細く描いていき、バックは大き目の筆に水をたっぷりとつけてざっとした塗り方をする。出来れば滲ませる。
今回は「水彩色鉛筆で猫を描く」というのをやってみました。
あなたの可愛いペットを可愛く描いてみてください。
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