夕焼け空と夕焼け雲はとても雰囲気があり時にドラマチックな感じもします。
油絵はぼかしがやりやすいので夕焼け空は比較的描きやすいのではないかと思います。
夕焼け空と夕焼け雲は夕日の色が反映して朱色がかっていますが絵に描く時は
ピンクと紫系で描くと意外と素敵な感じに仕上がります。
夕日が沈む頃の雲の陰は少しパープルがっかったグレーだったりしますので
今回は紫~ピンク系の夕焼け空にしてみました。
色の作り方から手順まで解説します。
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夕焼け空と夕焼け雲を描く時のキャンバスの準備と下塗り
まず初めにキャンバスに下塗りをしておきます。
油彩で下塗りをしても良いのですが今回は乾きの速いアクリル絵の具で下塗りをしてみました。
ここでは暖色系の下塗りをします。
使った色はアクリルガッシュのホワイトとバーントシエンナーです。
ホワイトにバーントシエンナーを少量混ぜると肌色っぽくなります。
これが夕焼け空と夕焼け雲には意外と使えます。
グラデーションの中間色となります。
夕焼け空のグラデーション作り
グラデーションの色つくり
制作は油絵具で進めていきます。
まずは空のグラデーション作りからです。
夕焼け空はまだ上のほうは青空が残っていたりしますから空色を作りますが
今回はパープル系のウルトラマリンブルーを使います。
これにチタニウムホワイトを混ぜて水色の濃淡を作っておきます。
夕焼け空の下のほうはピンク系にします。
クリムゾンレーキにチタニウムホワイトを混ぜて作ったピンクに
少量のパーマネントイエローライト(太陽の色)を混ぜた色を作り
ペインティングオイルを加えてマヨネーズより柔らかめにしておきます。
この色が下塗りの色に馴染みやすいです。
下塗りにオイルを塗っておく
アクリルガッシュで下塗りをしたキャンバスの表面はマットで筆の滑りが悪いので
予め乾性油を塗っておきます。今回はポピーオイルを塗っています。
夕焼け空のグラデーション作り
下のほうから作っておいたピンクを塗ってぼかしていきます。
下にいくほど更にピンクを濃くしていきます。
上のほうから水色を塗って下塗りの色が残る程度にぼかしていきます。
後から下に太陽を描きますがイエローは透明度が高いので予め
太陽の部分を抜いておきます。
そしてその部分にチタニウムホワイトで太陽の下地を作っておきます。
これが完璧に乾いたら太陽のイエローをこの上から塗ります。
これでイエローの発色が随分良くなります。
夕焼け空に雲を描いていく
夕焼け雲の色作り・パレット
グラデーションが乾いたら夕焼け雲を描いていきます。
使う色は雲の基本色としてチタニウムホワイト、アイボリーブラックを混ぜたグレーを作りますが
これにウルトラマリンブルーとクリムゾンレーキを混ぜたパープルを少量加えたパープルがかった
グレーを作ります。
太陽の色としてパーマネントイエローライトもだしておきます。
クリムゾンレーキにホワイトを混ぜたピンクを作っておきます。
これが筋雲になります。
夕焼け雲を描いていく
まずは夕焼け雲の大きな部分から描いていきます。
夕焼け雲の特徴は「逆光」です。
後ろから光が当たっているのでこちら側からは暗く見えます。
この逆光がドラマチックな演出に役立ちます。
「雲の描き方」の時と同じようにできれば3段階に描き分けたいので
中の暗い部分を塗っていきます。
樹木でも海面でも何でもまずは3段階の明るさに描き分けてみましょう。
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更に描き進め、周囲の細かい雲も描いていきます。
ここでピンクの筋雲を描いてみます。
ピンクの筋雲に対して構図上、下のほうのグレーの雲をより大きくしてみました。
絵は時々事実と異なる結果となります。
その時その時で構図に変化をつけるためにものの形を少し変えたり
省いたりつけ足したりします。
もっと丸い雲を沢山入れても良かったかなと思います。
夕焼け空に逆光の建物を描いていく
夕焼け空では当然建物も逆光になります。
これがまた雰囲気を演出する重要なものとなります。
樹木を加えたりしても良いですね。
太陽の周囲を明るくしてみます。
もともとクリムゾンレーキにホワイトを混ぜたピンクにイエローを加えた
少し黄色がかったピンクを作ってこれでグラデーションを作ってましたので
ここでは太陽の黄色がそれほど抵抗なく馴染んでいきます。
逆光の建物を更に描きこんでいきます。
それほど厳密に描く必要はないのですが背景から光が当たっているので
少し周囲を明るい感じにします。
太陽のかたちを整える
最後に絵を逆さまにして太陽の形を丸く整えます。
人物を描くときなどでもそうですが一度絵を逆さまにしてみると
かたちの狂いが分かりやすくなります。
「顔が似てない」などと思うときは一度やってみてください。
形が整ったら大体出来上がりです。
まとめ
・夕焼け空と夕焼け雲を描くときはまずキャンバスに暖色系の下塗りをしておく
・アクリルガッシュで下塗りをした場合は油絵具が馴染みやすいように
乾燥後、乾性油(ポピーオイルなど)を塗っておく
・グラデーションのしたのほうは少し黄色がかったピンク、
上のほうは少し紫がかったブルーであるウルトラマリンブルー
を使った水色でグラデーションを作っていく。
・中間は下地の色を残しておく。
・雲は逆光を意識して描いていく。
・夕焼け空の雰囲気は「逆光」がポイント。
・「逆光」はドラマチックな演出に役立つ。
・夕焼け空の風景では建物も逆光になる。
・背景から光が当たるので雲や建物の周囲はうっすらと明るくなる。
・形を修正するときはキャンバスを逆さまにしてみると分かりやすい。
でした。
参考になれば幸いです。
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