油絵 木の描き方7つの必見ステップ

油絵

油絵で風景画を描く時には必ずといって良いほど木、樹木が入ってきますよね。

木ってどんな風に描いていけば良いのでしょうか?

初心者の方は結構悩まれるところではないでしょうか?

ここでは日本のいたるところで多く植えられているケヤキの木(樹木)を描くときの手順と描き方を7つの必見ステップとしてまとめてみました。

 

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油絵で木(樹木)を描くときはまず背景のイメージから

1空と地面のイメージを描いておく

 

風景画の中に木を入れるときは必ずその背景となる風景があります。油絵は後ろから描いていくのが基本ですから、まずその風景(光景)が描いてあることが基本となります。

ここでは木の描き方を練習していきますがまず背景のイメージを作っておきましょう。

アクリルのブルー系で下塗りをしていたキャンバスに地面のイメージを加えておきます。

勿論油彩で初めからブルー系とイエローオーカー系で背景のイメージを作っておいても良いです。

いずれにしてもそれが完璧に乾いてから描き始めてください。

油絵で木を描くときはまず紙にデッサンをしてトレーシングするのもあり

まず木を描いてから背景を描いていくというやり方も勿論ありますし、何が正解ということはありません。

ただ「描くのは前から、塗るのは後ろから」という油絵の決まり事のようなものもあり、そのほうが結局成功しやすいというのがあります。

特に空や背景は途切れていてはいけないのです。

「続いている」ことが当たり前ですのでうまく続いているように描く自信がない場合はトレーシングという方法をとってみます。

木を描くときは背景の空や風景がところどころ透けて見えるように描くのが望ましいです。

なので一度にどっと緑色を塗ってしまうことなく隙間が見えるように下描きしておくほうが間違いないと思います。

木のかたちをキャンバス上に確定して描きだします。

1 木を描くにあたってまず紙にデッサンしてみる

2デッサンしたものをトレーシングする

デッサンした紙を裏返しにして絵を描いたところを6Bくらいの鉛筆で塗っていきます。

(鉛筆でなくパステルやチョークでやることも可能です。)

カーボン用紙のようにしていきます。

紙を表にして地平線の部分を合わせます、マスキングテープで固定します。

デッサンした部分を赤のボールペンで写し取っていきます。

時どき裏返してちゃんと映っておるか、描き残しは無いか?ということを確かめながらかいていきます。

キャンバスは少しぶかぶかするので下に新聞紙などを詰め込んでおくのも良いかもしれません。

はっきり見えないかもしれませんがトレーシングできてます。

油絵に限らずメインの木の配置は真ん中より少しずれたところにする

これは「黄金分割」といっておおよそ8対5くらいの割合のところに持ってくるということです。縦でも横でも、、です。

これが一番安定して見える割合で古代ギリシャローマの頃から使われていた方法です。

ミロのヴィーナスのおへそから下と上はこの割合になっていると言われています。

油絵で樹木を描くときはまず葉の部分を大きな塊で捉えてから

枝よりもまず葉の部分を大きな塊で捉えてそれを3段階のトーンで描き分けるという意識でやっていきます。

使う色はホワイト、パーマネントイエローライト、イエローオーカー、パーマネントグリーンペール、ビリジアンヒュー、コバルトブルーヒュー、アイボリーブラック、バーントシェンナー、バーントアンバーです。

1まず中間のトーンから塗っていきます。

パーマネントグリーンペールにイエローオーカーを少し混ぜて草色っぽい色を作ります。

2次に明るいトーンの部分を塗っていきます。

さっき使った中間の色にホワイトを少し混ぜて明るくします。

3次に暗いトーンの部分を塗っていきます。

ビリジアンヒューにイエローオーカーを少し混ぜます。

木(樹木)のハイライトの部分と最も暗いところを描く

1木に最も光のあたっているハイライトの部分を描いていきます。

明るい部分に使った色に更にホワイトとパーマネントイエローライトを加え太陽の光を感じさせるようにします。

2次に一番暗い部分にコバルトブルーを入れていきます。

3ハイライトの部分にさらにハイライトを加えてみます。

ハイライトの色に更にホワイトを加える感じで盛り上げるように乗せていきます。

これは「インパスト」技法といって光の反射する部分をめだたせる方法です。

光のトーンの多いところほど前に出てみえます。

油絵で木や枝を描く時のポイント

1木や枝を描いていく

葉の部分ができたら木や枝の部分を描いていきますが色に注意しましょう。

枝は茶色と思っていきなりアンバー系をどっと塗ることなくまずグレー系で描いてみます。

2バーントアンバーで木の暗い部分や枝を描いていく

油絵で木を描く時は近景、中景、遠景の前後感をださなければいけない

1すぐ後ろの木を描いてみる

2その後ろの木も描く

もうあまり詳しく描きこむ必要はありません。

さりげなく描いていきます。さりげなく描くことと「手を抜く」ことは違います。

3遠景の木も描いていく

色の変化も小さくしていきます。

4全体のバランスを考えて出来上がり

木の影を描くとより存在感がでると思います。

実際の制作の際にはぜひやってみてください。

 

まとめ

ここでは油絵で木(樹木)を描くときの順番や注意点を書いてきました。

油絵(油彩画)に限らず絵画全般に言えることですが

■まず大きな塊で捉えて3段階のトーンに描き分ける

■それをさらに細分化して描いていく

■手前にあるものは大きく詳しく描きこむ。

(木の場合は葉っぱ1枚1枚描く必要はありません)

近景、中景、遠景となるに従ってさりげなく描いていく。

(手を抜くということではありません)

人間の目は詳しく描かれたほうに向きます。

■木や枝の色は「茶色」と決めつけることなくグレー系のことも多いです。

実際の枝をよく見て観察してみましょう。

アートスタジオ海の中道 さかい

 

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