油絵で木の描き方を知っておくことは風景画を描く上での必須事項ですよね。
油絵で木ってどんな風に描いていけば良いのでしょうか?
油絵初心者の方は結構悩まれるところではないでしょうか?
ここでは日本のいたるところで多く植えられているケヤキの木(樹木)を油絵で描くときの手順と描き方を7つの必見ステップとしてまとめてみました。
LINEで親身で丁寧な個別指導、できた作品はユーチューブ(ページ下)で紹介。
LINEで親身で丁寧な個別指導、出来た作品はユーチューブ(ページ下)で紹介
お好きな画材コースのなかに油絵コースもあります。詳しくはお問い合わせください。
無料体験レッスン お問い合わせはLINEから
油絵で木の描き方その1 まず背景のイメージから
1まずは空と地面のイメージを作っておく
風景画の中に木を入れるときは必ずその背景となる風景があります。
油絵は後ろから描いていくのが基本ですから、まずその風景(光景)が描いてあることが基本となります。
ここでは木の描き方を練習していきますがまず背景のイメージを作っておきましょう。
乾きの速いアクリルのブルー系で下塗りをしていた
キャンバスに地面のイメージを加えておきます。
勿論油絵具で初めからブルー系とイエローオーカー系で背景のイメージを作っておいても良いです。
いずれにしてもそれが完璧に乾いてから描き始めてください。
油絵で木の描き方その2 紙にデッサンをしてトレーシングするのもあり
まず木を描いてから背景を描いていくというやり方も勿論ありますし、何が正解ということはありません。
ただ「描くのは前から、塗るのは後ろから」という油絵の決まり事のようなものもあり、
油絵に限らずそのほうが結局成功しやすいというのがあります。
特に空や背景は途切れていてはいけないのです。「続いている」ことが当たり前ですので
うまく続いているように描く自信がない場合はトレーシングという方法をとってみます。
油絵に限らず木を描くときは背景の空や風景がところどころ透けて見えるように描くのが望ましいです。
なので一度にどっと緑色を塗ってしまうことなく隙間が見えるように下描きしておくほうが
間違いない描き方と思います。
木のかたちをキャンバス上に確定して描きだします。
1 木の描き方を練習するにあたってまず紙にデッサンしてみる
2 デッサンしたものをキャンバスにトレーシングする
デッサンした紙を裏返しにして絵を描いたところを
6Bくらいの鉛筆で塗っていきます。
(鉛筆でなくパステルやチョークでやることも可能です。)
カーボン用紙のようにしていきます。
紙を表にして地平線の部分を合わせます、マスキングテープで固定します。
デッサンした部分を赤のボールペンで写し取っていきます。
時どき裏返してちゃんと映っているか、描き残しは無いか?ということを
確かめながらかいていきます。
キャンバスは少しぶかぶかするので下に新聞紙などを詰め込んでおくのも良いかもしれません。
はっきり見えないかもしれませんがトレーシングできてます。
背景の空を見せたい描き方をするときにはやはりトレーシングが効果的かもしれません。
油絵で木の描き方その3 メインの木の配置は真ん中より少しずれたところに
これは「黄金分割」といっておおよそ8対5くらいの割合のところにメインのモチーフ持ってくるという描き方です。
縦でも横でも、、です。
これが一番安定して見える割合で古代ギリシャローマの頃から使われていた方法です。
絵の描き方に限らず彫刻でもミロのヴィーナスのおへそから下と上はこの割合になっていると言われています。
油絵で木(樹木)の描き方その4 まず葉の部分を大きな塊で捉える
枝よりもまず葉の部分を大きな塊で捉えて
それを3段階のトーンで描き分けるという
意識でやっていきます。
使う色はホワイト、パーマネントイエローライト、
イエローオーカー、パーマネントグリーンペール、
ビリジアンヒュー、コバルトブルーヒュー、
アイボリーブラック、バーントシェンナー、
バーントアンバーです。
1 まず中間のトーンから塗っていきます。
パーマネントグリーンペールにイエローオーカーを少し混ぜて草色っぽい色を作ります。
葉っぱの描き方で大事なことは葉っぱの色にいきなり生のビリジアンを使わないということです。
不自然で子どもの絵のようになります。
ビリジアンを使う場合は茶系またはオークル系の色を混ぜて少し地味な色味にします。
サップグリーンやテールベルトを使うのも良いかもしれません。
2 次に葉っぱの塊の明るいトーンの部分を塗っていきます。
さっき使った中間の色にホワイトを少し混ぜて明るくします。
3 次に葉っぱの塊の暗いトーンの部分を塗っていきます。
ビリジアンヒューにイエローオーカーを少し混ぜます。
LINEで親身で丁寧な個別指導、できた作品はユーチューブ(ページ下)で紹介。
LINEで親身で丁寧な個別指導、出来た作品はユーチューブ(ページ下)で紹介
お好きな画材コースのなかに油絵コースもあります。詳しくはお問い合わせください。
無料体験レッスン お問い合わせはLINEから
油絵で木の描き方その5 葉っぱの塊のハイライトの部分と最も暗いところを描く
1 物(木)を3段階に分けて塗るという描き方をした後は葉っぱの塊に最も光のあたっている
ハイライトの部分と最も暗い部分を描いていきます。
トーンが2段階増えるということになります。
ハイライトの部分は明るい部分に使った色に更にホワイトと
パーマネントイエローライトを加え太陽の光を感じさせるようにします。
2 次に一番暗い部分にコバルトブルーを入れていきます。
3 ハイライトの部分にさらにハイライトを加えてみます。
ハイライトの色に更にホワイトを加える感じで盛り上げるように乗せていきます。
これは「インパスト」技法といって光の反射する部分をめだたせる描き方です。
色のトーンの多いところほど前に出てみえます。
油絵で木描き方その6 木の幹や枝の描き方とポイント
1 木の幹や枝の描き方葉の部分ができたら木の幹や枝の部分を
描いていきますが色に注意しましょう。
木の幹は茶色と思っていきなりアンバー系をどっと塗ることなくまずグレー系で描いてみます。
2 バーントアンバーで木の暗い部分や枝を描いていく
当然のことですが木の幹は上にいくほどやや細く枝は先のほうが細くなっていきます。
油絵で木の描き方その7 近景、中景、遠景の前後感をだす
1 すぐ後ろの木を描いてみる
2 その後ろの木も描く
もうあまり詳しく描きこむ必要はありません。
さりげなく描いていきます。
さりげなく描くことと「手を抜く」ことは違います。
トーンの幅(数)が少なくなるということです。
3 遠景の木も描いていく
色の変化を小さくしていきます。
4全体のバランスを考えて出来上がり
木の影を描くとより存在感がでると思います。
実際の制作の際にはぜひやってみてください。
まとめ
ここでは油絵での木(樹木)の描き方や
順番や注意点を書いてきました。
油絵(油彩画)に限らず絵画全般に言えることですが
■まず大きな塊で捉えて3段階のトーンに描き分ける
■それをさらに細分化して描いていく
■手前にある(物)木は大きく詳しく描きこむ。
風景画のなかに木を描く場合は葉っぱ1枚1枚描く必要のない場合が多い。
近景、中景、遠景となるに従ってさりげなく描いていく。
→トーンの変化が少なくなっていく
油絵に限らず人間の目は詳しく描かれたほうに向きます。
■木や枝の色は「茶色」と決めつけることなくグレー系のことも多い。
油絵を描く時は実際の木や枝をよく見て観察してみましょう。
最後まで読んで頂き有難うございました。
LINEで親身で丁寧な個別指導、できた作品はユーチューブ(ページ下)で紹介。
LINEで親身で丁寧な個別指導、出来た作品はユーチューブ(ページ下)で紹介
お好きな画材コースのなかに油絵コースもあります。詳しくはお問い合わせください。
無料体験レッスン お問い合わせはLINEから
*1か月無料体験レッスンは「油絵基礎マスターコースプラス」です。
*「お好きな画材コース」の体験レッスンは1回60分となります。
コメント