前回は透明水彩絵の具を使ってカサブランカの花を描いてみましたが今回は水彩色鉛筆で描いてみたいと思います。
今回はシンプルに6枚の花びらのあるカサブランカにします。
白い花を表現するときは周りに色をつけるしかないのですが今回もそのようにしていきます。
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- 水彩色鉛筆で描く前に鉛筆で6枚のカサブランカの花びらの中心線を描く
- 水彩色鉛筆で描く前にカサブランカの花びらとおしべめしべを鉛筆で下書き
- 水彩色鉛筆で塗る前にカサブランカの花のめしべとおしべをマスキングインクで描く
- カサブランカの周りの色や花びらの中の色を水彩色鉛筆で軽くつけてみる
- 水彩色鉛筆でカサブランカの花を描いたところを水で溶かしてみる
- カサブランカを描いた水彩色鉛筆を溶かすときに水分が多すぎたら
- 水彩色鉛筆で描いたカサブランカの花の中のほうも水で溶かしてみる
- カサブランカの花の中のマスキングインクを剥がす
- もしもカサブランカの中のマスキングインクを剥がしているときに紙が剥がれたら
- カサブランカの花のめしべとおしべの色を水彩色鉛筆で塗る
- カサブランカの花のおしべとめしべの先の色を水彩色鉛筆で塗る
- カサブランカの花のめしべとおしべの先に水彩色鉛筆のブルーを入れて完成
- まとめ
水彩色鉛筆で描く前に鉛筆で6枚のカサブランカの花びらの中心線を描く
水彩色鉛筆で花のかたちを描く前に濃い目のB系の鉛筆を使って軽く下書きをします。
カサブランカはユリ系ですので全てが3の倍数で出来ています。
なので花びらは6枚ですがそのうちの3枚はがくが花びらに変形したものです。
カサブランカの花びらは正三角形が2つ重なったようなかたちをしています。
水彩色鉛筆で描く前にカサブランカの花びらとおしべめしべを鉛筆で下書き
上3枚の花びらとしその下にある花びら(少し細め)を描きます。
中心に茎と繋がっためしべがあり、その周りに6本のおしべがあります。
葉も1枚描いておきます。
自分でかたちを描くのが難しいと感じる場合は写真をA4コピー用紙に印刷して裏に6B鉛筆を塗りこんで表から赤のボールペンで花のかたちを描いて「トレーシング」しても良いです。
トレーシングのやり方はブログ最後のリンク「色鉛筆画 下書きの仕方7種類」をご覧ください。↓
水彩色鉛筆で塗る前にカサブランカの花のめしべとおしべをマスキングインクで描く
水彩絵の具で描く時と同じようにめしべとおしべをマスキングインクを細目の筆につけて描いておきます。
ですが周りの色がごく薄いのであればマスキングは不要です。
花びらにどの程度色を入れるかの問題になってきます。
マスキングインクの失敗例は一番下のブログ「水彩画 マスキングインクの失敗7種類」に書いてます↓
カサブランカの周りの色や花びらの中の色を水彩色鉛筆で軽くつけてみる
カサブランカの花の中心に黄色や黄緑色の筋が入っているのでこれを描いておきます。
花のまわりにもその色を入れて全体のバランスがとれるようにします。
花びらに近づくにつれて青、紫という風に色を変えていきます。
水彩色鉛筆でカサブランカの花を描いたところを水で溶かしてみる
水彩色鉛筆で塗ったところを周りの黄色の部分から溶かしていきます。
花の周りをにじませた感じにしたいので大き目の筆に水をたっぷり含ませて明るい黄色の部分から緑の部分に向かって滲ませるように水彩色鉛筆を溶かしていきます。
この時筆はなるべく寝せて腹の部分を使って回すようにしながらやっていきます。
カサブランカを描いた水彩色鉛筆を溶かすときに水分が多すぎたら
水彩色鉛筆でカサブランカの花を描いていて水の溜まりのようなのができたときはティッシュで作ったこよりで水分を吸い取るか、または綿棒を使っても良いです。
水分を含んだ筆で吸い取る方法もあります。
吸い取りながら微妙な滲み具合を調整していきます。
水彩色鉛筆で描いたカサブランカの花の中のほうも水で溶かしてみる
カサブランカの花びらの中のほうも筆に水をつけて溶かしておきます。
カサブランカの花びらは開いてしまうとくるんと丸くめくれたようになります。
またフレアースカートのようにヒラヒラとしているのが特徴です。
めくれている部分の光と陰の部分を描き分けるようにします。
黄色い筋は花びらの裏側にも見えています。
また葉っぱも表と裏の違いを明確に表すようにします。
カサブランカの花の中のマスキングインクを剥がす
ここでめしべとおしべのマスキングインクを剥がしていきます。
指で取っても良いし消しゴムでとっても良いです。
もしもカサブランカの中のマスキングインクを剥がしているときに紙が剥がれたら
もしもマスキングインクを剥がしているときに紙の表面が剥がれてしまったりしたときはボンドを少し水で薄めたものを筆先につけて紙の剥がれたところを貼り合わせて乾かしておきます。
剥がれてもまた上から描くことはできるので慌てず諦めず完成させましょう。
カサブランカの花のめしべとおしべの色を水彩色鉛筆で塗る
水彩色鉛筆には色々な描き方がありますがここは「ウエット」の描き方で塗ってみます。
水彩色鉛筆に水を含ませた筆をつけてパレットの中に色を落としていきます。
この色を使って色を塗ります。
細めの筆にこのパレットの色をつけておしべとめしべに色をつけます。
色が弱いと思ったら少し濃い色を同じようにパレットに作ってそれを筆につけて上から描き足しても良いし、最初に塗った色が乾いてからドライで濃い色を被せても良いです。
ここでは後の方法を取っています。
おしべとめしべの細い茎の部分は下の色が乾いてから上の色を塗ります。
カサブランカの花のおしべとめしべの先の色を水彩色鉛筆で塗る
カサブランカに限らず花のおしべとめしべの先を水彩色鉛筆で描くときは「ドライオンウエット」の描き方をすることをお勧めします。
こうすると「水分を含んだような粉っぽさ」を表現することができてとてもそれらしくなります。
まずおしべとめしべの先にバーントシェンナーを塗って、それを水で溶かしておきます。
そしてそれが濡れているうちにドライで再びバーントシェンナーを使って粉を描いていきます。
おしべとめしべの粉一粒一粒描いていくつもりでその質感を思いながら描きます。
下がまだ濡れているので色を入れるたびに少し滲みます。
これも水彩色鉛筆の面白い効果です。
カサブランカの花のめしべとおしべの先に水彩色鉛筆のブルーを入れて完成
周りや花びらの中にコバルトブルーを入れているのでバランスをとるためにめしべとおしべの先にコバルトブルーで粒つぶを描きます。
紫系を少し入れても良いです。
最後に花の周囲のミネラルバイオレットをもう少し濃くしてみました。
これで完成です。
まとめ
・水彩色鉛筆でカサブランカを描くときはまず花びらの中心線を鉛筆で薄く描く
・それをもとに花びらやおしべめしべを描く
・自分でかたちをとるのが難しいようであれば写真をもとにトレーシングしても良い
・おしべとめしべはあらかじめマスキングしておくが周りの色が明るければやらなくても良い。
・周りや花びらの中に軽く水彩色鉛筆で色をいれていく
・ざっと水で溶かし、明るい色から濃い目の色へ滲ませていく
・マスキングインクを剥がすときに紙が破れても対処法はある
・おしべとめしべの先のほうは「ドライオンウエット」の描き方をすると効果的
ということでした。
以上参考になれば幸いです。
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