初心者の方が色鉛筆画を描くときは題材選びに悩みますよね。
よくあるのは花や風景ですが実際のところはどんな題材が
絵になりやすいのでしょうか?
このブログでは私が20年以上教室をやってきた経験をもとに
初心者の方の為の色鉛筆画の題材選びについて解説していきます。
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初心者が描く色鉛筆画の題材は塗り絵から
初心者の方が色鉛筆画を描く際の最初のハードルはかたちをとることです。
デッサンの練習をやったことのない初心者の方がいきなり色鉛筆画を描く為に
形をとろうとするとそこでうまくいかずに挫けてしまうことがあります。
それはとても勿体ないことです。
「形をとる」ことと「色を塗る」ことは別次元の問題です。
「形をとる(デッサンする)ことは3次元の空間を2次元の平面に
置き換える作業ですのでどちらかというと左脳的作業。
色鉛筆で色を塗るのはどちらかというと右脳的作業です。
最初は単純に色を塗ることを楽しみながら色鉛筆画を描いてみましょう。
余程のプロを目指すというのでない限り「楽しい」ということが
絵を描くことで一番大切なことではないでしょうか。
たとえ「売る」という場合でもわくわくしながら楽しんで描かれた絵のほうが
売れやすいと言われています。
不思議ですね。
心持ちというのは伝わるんですね。
初心者が描く色鉛筆画の題材 花
さて初心者の方が色鉛筆画を描くときに選ぶ題材としてまず頭に浮かぶのが
「花」ではないでしょうか。
花は勿論きれいですし、部屋に飾りたいものです。
なので実物が無かったら絵を飾りたくなりますよね。
では「花」の色鉛筆画は題材として「簡単」なのでしょうか?
私の考えでは「うーん、そんなに簡単じゃないかな」といったところです。
勿論イチからこの題材をデッサンするとなるとかなり難しいものがあります。
花は枯れてきますので最初に見た感じとだんだん違ってきたりします。
写真を撮っておいても良いですがそれでもかたちを正確にとるのは
結構難しいものがあります。
なのでまずは塗り絵をおすすめしますが例えばこの色鉛筆画をご覧ください。
花の筋、葉っぱの筋、全部リアルに筋の部分を白く残してありますよね。
初心者の人にとってはこれが難しいんですね。
しかも花びらや葉っぱの陰の部分の色味も微妙にリアルです。
初心者の方がいきなりこういうリアル路線を目指すのは題材として
かなりハードルが高いと思います。
それに比べてこの2つ色鉛筆画はどうでしょうか。
出典:竹書房「脳いきいき大人の塗り絵」
花の筋も葉の筋も白く残すことなく普通に?描いてありますよね。
いまいちリアリティーには欠けますが初心者の方には十分な題材ではないでしょうか?
なので初心者の方が花の色鉛筆画を描かれる場合はまずはこちらのタイプから
始められることをお勧めします。
ところで上の左と右の色鉛筆画ではどちらのほうが「絵になりやすい」と思われますか?
塗るのは一見左のほうが色数が少なくてやり易そうな感じかします。
右は色数が多くて難しそうですよね?
でも色鉛筆画ではグラデーションの塗り方を練習しさえすれば
色数が多くなっても差し支えはなく、むしろ色数が多いほうが
「絵になりやすい」というのがあります。
これは色鉛筆画に限ったことではありません。
色数が少ないほど与える印象は強くなりますが絵として成立させることが
難しくなってきます。
色数が多いと与える印象が柔らかくなり、絵として成立しやすくなります。
また色鉛筆画のお手本に忠実に塗る必要は無く、自分の好きなように塗って良いのです。
これはうちの生徒さんの色鉛筆画の描きかけ作品ですが
お手本どおりに描くことなく自由に色塗りをされています。
実際に花を見て描くときもあまりにも実物にそっくりな色で描こうとすると
上手くいかなくてストレスに感じることも多いかと思います。
これもうちの生徒さん作品ですが題材としてヒマワリを選び
中心部など忠実に描写してあります。
葉っぱの葉脈も白く残してよく描いてあると思います。
背景がスカイブルーだったらもっと花のびらの部分が目立って
良かったかもしれませんね。
でも色鉛筆で背景を均等に塗りこむのも結構難しいものが
ありますし労力もかなりかかりますね。
いっそこんな花の絵もあります。
これはダウン症の男の子が描いた色鉛筆画です。自由で良いですよね。
色鉛筆画はリアルに描かなければいけないという思い込みから解放されてますね。
こうやって全てイラスト路線でいくのも楽しいかもしれませんね。
ネットで調べたらいくらでも花のイラストはでてきますから
自分の気に入った題材を選んで気楽に色鉛筆画を楽しんでみては。
初心者が描く色鉛筆画の題材 果物
初心者の方が色鉛筆画を描く題材を選ぶのに2番目に多いのが果物ではないでしょうか。
果物で題材とされるのが最も多いのがリンゴですがリンゴを描くときにはまず
黄色い下地ベースを塗っておきましょう。
白く光っているところはあとから白の色鉛筆を重ねるのではありません。
色鉛筆画では白いところは最初から塗らずに残しておきます。
透明水彩画や水彩色鉛筆画と一緒ですね。
色鉛筆画では濃い色の上から薄い色を重ねても上手く発色しません。
薄い色から塗っていくのが原則です。
陰の部分には少しブルーやグリーンの補色を入れたりしても良いです。
リンゴやイチゴは粒々の表現がちょっと難しいかしれませんね。
初心者の方には柿のほうが描きやすいかも、です。
これはうちの生徒さん作品ですが洋梨をリアルに描写した色鉛筆画です。
よく観察してあると思います。
ここまで描きこむのも根気強さが必要ですね。
出典:日本ヴォーグ社 楽・ぬり絵
慣れてきたらモノの数を増やしてこういう題材に挑戦してみましょう。
これも塗り絵ですが桃やブドウの甘酸っぱい味がしてきそうです。
塗っていて楽しそうですね。
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初心者が描く色鉛筆画の題材 ペット(動物)
ペット(犬や猫)も初心者の方が描く色鉛筆画の題材として取り上げられることが多いですね。
何よりもペットに対する愛情をストレートに表現するのに色鉛筆画が
一番取り掛かり易いと言えます。
でもここで難しいのは「毛」の表現ですね。
塗り絵でやるにしても毛の表現は必須です。
ここでは白い毛の部分を先に描いておく必要があります。
そして白い毛の部分を残しながら周りの色を薄い順に塗っていって最後に
アンバー系の濃い色の毛を描きます。
下のお腹の部分の下に影があるので白い毛の部分が際立って見えています。
ここでは影が重要になってきます。
この猫は上級編ですね。
これは白い毛の部分も何段階かに描き分けられていて一番明るい
ハイライトの部分が際立つように描かれています。
髭も最初に描いておく必要がありますがうちの教室では最後に
髭の部分をポスターカラーと面相筆で描いてもらうこともあります。
初心者が描く色鉛筆画の題材 鳥
こういうシンプルな鳥の絵は比較的描きやすいと思います。
背景の空の塗り方も「これなら出来そう」と思ってしまいますね。
かなりイラストっぽいですけどね。
こうなると初心者の人にはちょっと難しくなりますが
慣れてきたら挑戦してみましょう。
色鉛筆の色の美しさが存分に発揮された色鉛筆画だと思います。
特に手前の鳥のオレンジと頭のほうのちょっとパープルがかった
ブルーグレーが素敵です。
色鉛筆は薄く色を重ねることによって良い色合いになってきます。
葉っぱや花の表現もかなり複雑です。
初心者が描く色鉛筆画の題材 魚
これも塗り絵ですが形や鱗が最初からここまで描いてあれば
あとはわりと楽ですね。
軽いグラデーションをつけるだけです。
魚や海の生き物を題材として選ぶ場合、こういうのもアリです。
これもダウン症の男の子の作品ですが・・
自由で良いですね。
初心者の方は童心に戻って描いてみましょう。
魚のイラストは下記サイトに可愛いのがいっぱいありますよ。
こんなのを題材に自分流のアレンジを加えて描いてみては。
初心者が描く色鉛筆画の題材 風景
出典:ダイソー やさしい大人の塗り絵
初心者の方が色鉛筆画を描く場合風景を題材にすることも多いかと思います。
これも塗り絵ですが遠近感をだすことが難しい場合は思い切って
自分流にアレンジするのもありです。
これもうちの生徒さんですが少し障がいのある男性です。
まだ制作途中ですが風景の題材を自分流にアレンジして自由に描いています。
少し慣れてきたらこういう遠近感のある風景に挑戦してみましょう。
空気遠近法というのは遠景に行くほど色がブルーがかってきます。
この題材は遠景の山のブルーと手前の花畑のピンクの対比がきれいですね。
これも色数が多くて絵になりやすい題材だと思います。
初心者が描く色鉛筆画の題材 身の周りの物をイラストっぽく
出典:日本ヴォーグ社 楽・ぬり絵
色鉛筆画の題材は身の周りのもの何でも使うことが出来ます。
自分の周りにあるものを色鉛筆画の題材として見てみましょう。
台所用品などでも意外と色鉛筆画の題材として使えたりしますよ。
ここでも童心に戻ってスニーカーなんかを描いてみても良いかもですね。
これもダウン症の男の子の色鉛筆画です。
ペンを使うのも個性的で良いですね。
まとめ
今回は初心者の方の色鉛筆画の題材選びについて書いてきましたが
まとめると・・
・初心者の方が色鉛筆画の題材を選ぶときはまず塗り絵から。
何故ならば形をとることにハードルを感じで挫折するのを防ぐため。
・題材としては花、果物、ペット、鳥、魚、風景があるが
全てイラストっぽく簡単にシンプルに描いてみても良い。
楽しむことが大事。
・身の周りのもの全て題材になる。
そのつもりで自分の周辺を見渡してみましょう。
以上でした。
最後までお付き合い有難うございました。
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