油絵を描いたら制作後は必ず筆を洗います。
正しい筆の洗い方をしないとがちがちに固まってしまったり
筆を痛めてしまったりします。
油絵の具は一度固まってしまうと取り除くのは大変になりますので
手入れと洗い方には注意が必要です。
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油絵の筆の洗い方・ブラシクーリーナーを使った洗い方
通常はブラシクリーナーを使って洗う、という洗い方をします。
油絵具は水には溶けませんから油は油で落とすということになります。
油絵の制作が終わったらまず筆は古タオルなどでしっかりと拭きます。
この段階で出来るだけ油絵具の成分を取り除いておきます。
そのあと筆洗器に入れたブラシクリーナーで
きれいに油絵具を落とします。
最近は筆洗器を兼ねたブラシクリーナーポット(右)
も発売されているのでコンパクトに使えます。
ブラシクリーナーは石油から作られていますので灯油で代用することも出来ますが
良い筆の場合は筆を痛めることになるのであまりおすすめしません。
最近はオドレス(無臭)のものやリンス入りのものも発売されています。
リンス入りで天然毛を洗えばより長持ちします。
人の髪も動物の毛もしなやかに保つということですね。
油絵用筆洗器(大)での筆の洗い方
筆洗器(大)にブラシクリーナーを7分目くらいまで入れます。
一度タオルで絵の具をしっかり取り除いた筆を入れ、中の仕切りに当てながら
シャカシャカと洗います。
そのあと石鹸で油絵具のぬるぬるがなくなるまで手の平で筆を洗います。
石鹸は油絵の筆専用の石鹸が売ってますが普通の石鹸で良いと思います。
掌で石鹼を泡立て、その中で円を描くようにしながら筆の中の絵の具の
成分が出てくるような洗い方をします。
天然毛の筆を洗う場合はシャンプーを使う洗い方も良いかと思いますよ。
時々筆を揉むような洗い方もします。
その都度水で流しながら絵の具の成分のぬるぬるが無くなるまで
繰り返すという洗い方をします。
このひと手間を惜しむと後で筆の根本ががちがちに固まってきます。
特に制作の頻度の少ない方(1週間に一度など)は毎回必ず
ブラシクリーナーで洗ったあとに石鹸で洗う、という洗い方をしてください。
洗ったあとは筆の穂先を揃えて水分を拭き取り、できれば逆さに吊るして
保管します。
筆洗器(大)を使う洗い方をする場合絵の具の成分は下に落ちて溜まっていきます。
下に溜まった絵の具はある程度になったら取り除きます。
その時は上澄みのブラシクリーナーを別の容器に移して下に溜まった油絵の具を
かきだして新聞紙などに移し、包み込んでビニール袋に入れ、
万が一発火することのないように水を加えて燃えるゴミに出します。
油絵用筆洗器(クリーナーポット)での筆の洗い方
下塗り用の刷毛などはこれには入りませんが通常の油絵用の筆であれば
これで洗うのも手軽で良いです。これは使い捨てです。
この場合も油絵の具の成分をまず古タオルでしっかり拭き取ります。
そのあとクリーナーポットに筆を入れ中の締まった部分に筆を当てながら
シャカシャカと洗う、という洗い方をします。
そのあとは同じように石鹸(無い場合は合成洗剤やボディソープなどでも)
で丁寧な洗い方をし、穂先を揃えて乾燥させます。
長期間経つとクリーナーポットにも底のほうに油絵の具の成分が溜まってきます。
きれいに洗えなくなってきたら買い替えます。
この場合牛乳パックに新聞紙をくしゃくしゃに入れたものに中身を
全部吸わせてビニール袋に入れ水を加えて燃えるゴミに出します。
テレピンやペトロール(揮発性油)使った筆の洗い方
油絵の筆は出来ればテレピンやペトロールといった揮発性油で洗うのがベストです。
筆の痛みを防ぎ、長持ちさせます。
また制作途中で筆を洗いたくなった場合はこの揮発性油を使うという
洗い方でやったほうが後々の変色防止、事故防止になります。
ブラシクリーナーが筆のなかに残らないほうが良いです。
特に絵を売る、ということをする場合は気をつけたいですね。
やり方としては蓋つきのガラス瓶(ジャムが入っているような)に
テレピンかペトロールを入れその中で筆を洗う、という洗い方をします。
瓶に茶こしを入れて境目を作って洗うという洗い方もあります。
これも底のほうに絵の具が溜まってきますので汚れの落ちが悪くなってきたと感じたら
テレピンやペトロール、絵の具の溜まりを新聞紙に吸わせて
ビニール袋に入れ水を加えて捨てます。
まとめ
油絵の筆の洗い方
・ブラシクリーナーを使った洗い方
筆についた油絵具をタオルでしっかりと拭き取り、そのあと筆洗器を使って洗う
・テレピンやペトロールを使った洗い方
筆についた油絵具をタオルでしっかりと拭き取り、そのあとガラス瓶に入れた
テレピンやペトロールで洗う
制作途中で筆を洗いたくなったら出来れば揮発性油を使う
ブラシクリーナーや揮発性油で洗ったあとはもう一度タオルでしっかり拭いて
石鹸や合成洗剤で油絵具のぬるぬるした感じが残らなくなるまで丁寧に洗う。
このひと手間を怠ると筆の根本ががちがちに固まってくる。
以上今回は油絵の筆の洗い方について解説してみました。
最後までお付き合いいただき有難うございました。
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